# 2025年新作映画 ベスト10 ## 今年の映画鑑賞 2025年の新作映画の劇場鑑賞数は118本。旧作を含めれば150本を超える。これまでで最も映画館で映画を鑑賞した一年となった。 昨年12月にこのオンラインノートの運用をスタートし、定期的に書けるネタとして新作映画の軽い感想をアップしていった結果、「鑑賞を記録する」という生活サイクルができていた。これがペースメーカーとなって安定して週2~3本の鑑賞を続けることができた。 ベスト10を振り返ると今年はメジャー大作よりも小粒な作品に多く心を掴まされた一年だった。 特に1位の[[🎞️『海辺へ行く道』]]や4位の[[🎞️『SKINAMARINK スキナマリンク』]]はなかなか尖った映画でピンとこない人は全然ピンとこない、しかもその人数もそれなりに多そうな映画だ。 それでも作り手の「俺はこれを作りたい」という思いが溢れ出てる映画は波長が合えば予算規模を易々と乗り越えて個人ベストに上がってくるものだ。 来年も(鑑賞本数は減らすかもだけれど)そんな映画を多く選んで観に行きたいと思う。 ## 新作映画 ベスト10 ![Xユーザーのこーしんりょー@SpiSignalさん: 「#2025年映画ベスト #2025年映画ベスト10 ①海辺へ行く道 ②IMMACULATE 聖なる胎動 ③ラブ・イン・ザ・ビッグシティ ④SKINAMARINK/スキナマリンク ⑤ブラックドッグ ⑥みんな、おしゃべり! ⑦罪人たち ⑧マルティネス ⑨野生の島のロズ ⑩この夏の星を見る 日本で劇場公開された新作118本から。 https://t.co/dACxtERgYo」 / X](https://x.com/KO_SHIN_RYO/status/2005428553895063943) ### 1位 [[🎞️『海辺へ行く道』]] >[!info] > ![[🎞️『海辺へ行く道』#予告編]] > ![[🎞️『海辺へ行く道』#概要]] 今年観た中で最も不思議な映画で、最も不思議に魅了された映画である。 初見時はその不思議さからもっとも鑑賞感が近い映画として[[🎞️『ボーはおそれている』]]を挙げたが、その感覚は変わっていない。不思議で奇妙な人ばかりが出てきてこれといってオチがあるのかないのか分からない、そんな物語の連なりがなんだか癖になってしまった。究極のスルメ映画かもしれない。 >[!check] > - [[2025-09-07 🎞️『海辺へ行く道』を観る]] > - [[2025-09-13 🎞️『海辺へ行く道』を観る(2回目)]] ### 2位 [[🎞️『IMMACULATE 聖なる胎動』]] >[!info] > ![[🎞️『IMMACULATE 聖なる胎動』#予告編]] > ![[🎞️『IMMACULATE 聖なる胎動』#概要]] ホラー映画としての面白がりどころである「怖さ」はもちろんのこと、そのテーマ性にも唸らされた一本。 [[🎞️『ガール・ウィズ・ニードル』]]と共に、「子を生む」ことへの恐怖が身体の芯に伝わってきた。あの地獄のようなクライマックスは忘れがたい。 >[!check] > - [[2025-07-26 🎞️『IMMACULATE 聖なる胎動』を観る]] ### 3位 [[🎞️『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』]] >[!info] > ![[🎞️『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』#予告編]] > ![[🎞️『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』#概要]] 後年、「2025年っぽい映画」を思い返す日が来たとき、たぶん本作を真っ先に思い浮かべることだろう。 フンスとジェヒのコンビは、そのかわいらしい関係性から、互いの人生の幸福を祈り合うような相棒感まで大変好ましい。あまり積極的には使わない語彙だが「尊い」とはこういうことかと思った。 より切実でビターな味わいの原作も良かったが、そこから人生の多幸感の部分を見事に抽出した傑作青春ドラマだ。 >[!check] > - [[2025-08-30 🎞️『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』を観る]] ### 4位 [[🎞️『SKINAMARINK スキナマリンク』]] >[!info] > ![[🎞️『SKINAMARINK スキナマリンク』#予告編]] > ![[🎞️『SKINAMARINK スキナマリンク』#概要]] 他人にはオススメしないタイプの好きな映画である。 本作そのものは大変に退屈な映画なのだが、そんな退屈さを前にしてグルグルと回転する記憶が押し寄せる波のように恐怖を運び込む。大丈夫、眠たくなっても[[ジャンプスケア]]という名の目覚まし時計が叩き起こしてくれる。夢に逃さず、悪夢に還す。憎々しいホラー映画だ。 >[!check] > - [[2025-02-28 🎞️『SKINAMARINK スキナマリンク』を観る]] ### 5位 [[🎞️『ブラックドッグ』]] >[!info] > ![[🎞️『ブラックドッグ』#予告編]] > ![[🎞️『ブラックドッグ』#概要]] 全体的なデザインの格好良さは今年随一。 北京オリンピックを目前にした中国の片田舎の町を舞台に変わるもの/変わらないものを描く渋いノワールだ。寂れた街、野良犬の群れ、荒野――私の好みなイメージが次々とスクリーンに投射される。 私の好みを完全に掌握された友人からのプッシュで劇場公開終了間近に観ることができた。とにかく画が最高なのでこれは劇場で観てなかったら後悔していただろう。多謝。 >[!check] > - [[2025-10-28 🎞️『ブラックドッグ』を観る]] ### 6位 [[🎞️『みんな、おしゃべり!』]] >[!info] > ![[🎞️『みんな、おしゃべり!』#予告編]] > ![[🎞️『みんな、おしゃべり!』#概要]] 企画の概要を知って興味を抱き、実際に見たら想像を遥かに超えてよくできた映画だった。 コミュニケーションの難しさを日々痛感するが、この映画ではそもそも「言語がまったく通じない」ところからスタートだ。通信プロトコルが異なる他者同士が、それでも相手のことを理解しようと相互に思いあったときに湧き上がる人間の底力のようなもの。そのエネルギーがこの映画の笑いにも感動にも密接に繋がっていた。 >[!check] > - [[2025-11-29 🎞️『みんな、おしゃべり!』を観る]] ### 7位 [[🎞️『罪人たち』]] >[!info] > ![[🎞️『罪人たち』#予告編]] > ![[🎞️『罪人たち』#概要]] 今年[[IMAX#IMAXレーザー/GTテクノロジー|IMAXレーザー/GTテクノロジー]]、つまりフルサイズIMAXで鑑賞した作品は本作と[[🎞️『ワン・バトル・アフター・アナザー』]]のニ作。個人的にはこの[[🎞️『罪人たち』]]の鑑賞体験のほうが圧勝だった。 ギャングの里帰りから仲間集め、音楽劇から決死のサバイバルへと、様々なジャンルを横断しながらブルース音楽と黒人文化を時代を超えて描き出す。特に中盤のライブシーンの多幸感は格別だった。 >[!check] > - [[2025-07-02 🎞️『罪人たち』を観る]] ### 8位 [[🎞️『マルティネス』]] >[!info] > ![[🎞️『マルティネス』#予告編]] > ![[🎞️『マルティネス』#概要]] いわゆる「俺の映画」枠。他の人が本作を観てどう思うかは知らないが、私はこの映画に私自身の姿を観た気がする。 恋心は人を社会に開く。たとえその対象がこの世に身体を持たずとも。定年退職を間近に控えた主人公のマルティネスが、それまでの孤独を埋めるかのように他者と向き合うようになっていく過程に泣きっぱなしだった。 >[!check] > - [[2025-12-01 🎞️『マルティネス』を観る]] ### 9位 [[🎞️『野生の島のロズ』]] >[!info] > ![[🎞️『野生の島のロズ』#予告編]] > ![[🎞️『野生の島のロズ』#概要]] 油絵のようなビジュアルで描き出される自然とロボットが、その絵のままに暴れ出す。 世界最高峰のアニメーション表現で、擬人化しすぎない「野生」を描いた物語。リッチな作りのファミリー向け映画はあまり観ないラインだが、本作は別格だったと思う。 >[!check] > - [[2025-02-08 🎞️『野生の島のロズ』を観る]] ### 10位 [[🎞️『この夏の星を見る』]] >[!info] > ![[🎞️『この夏の星を見る』#予告編]] > ![[🎞️『この夏の星を見る』#概要]] 単純に、一番感動したという尺度では本作が一番かもしれない。 [[コロナ禍]]の記憶が薄れかけたこのタイミングにこそ、その当時に学生時代を過ごした若者たちはどう青春を生きようとしたのだろうかということを想像させる良質な青春映画だ。 また出演者の[[👤星乃あんな]]さんに現在メロメロなため、翌年以降も出演作を追いたい。 >[!check] > - [[2025-08-02 🎞️『この夏の星を見る』を観る]] ## この映画もちょっと振り返りたい ### [[🎞️『ランド・オブ・バッド』]] >[!info] > ![[🎞️『ランド・オブ・バッド』#予告編]] > ![[🎞️『ランド・オブ・バッド』#概要]] [[🎞️『罪人たち』]]や[[🎞️『WEAPONS/ウェポンズ』]]などのマルチジャンルな作品が目立つ中、一点突破型のソリッドなジャンル映画としてべらぼうに面白かったのが本作。 ミリタリーアクション映画ならばしばらくは本作をオススメしておけばよさそう。 >[!check] > - [[2025-08-31 🎞️『ランド・オブ・バッド』を観る]] ### [[🎞️『九龍ジェネリックロマンス』]] >[!info] > ![[🎞️『九龍ジェネリックロマンス』#予告編]] > ![[🎞️『九龍ジェネリックロマンス』#概要]] 個人的に最近は[[👤吉岡里帆]]が観れればなんでもオーケーという域に達している。 そういう意味では本作は美しい[[👤吉岡里帆]]をずっと観続けることができてウットリ度合いではぶっちぎりのナンバーワンである。実質一位! >[!check] > - [[2025-08-31 🎞️『九龍ジェネリックロマンス』を観る]] ### [[🎞️『デビルズ・ゲーム』]] >[!info] > ![[🎞️『デビルズ・ゲーム』#予告編]] > ![[🎞️『デビルズ・ゲーム』#概要]] 今年一番笑った映画といえば、[[🎞️『WEAPONS/ウェポンズ』]]のクライマックスか、本作のクライマックスか。 いずれも傾向は同じで、ホラー/スリラージャンルで進んでいた映画が最後にそれまでのフリを活かして炸裂するおかしみにやられた感じだ。個々に自分の笑いのツボがあるんだなあと思った。 >[!check] > - [[2025-03-08 🎞️『デビルズ・ゲーム』を観る]] ### [[🎞️『アジアのユニークな国』]] >[!info] > ![[🎞️『アジアのユニークな国』#予告編]] > ![[🎞️『アジアのユニークな国』#概要]] たぶんボカシのない日本人男性の男性器を映画館で初めて観たような気がする。 セックスと政治について、これを笑ってもいいのかしらという展開の連続で、実際笑っちゃうのだけれど、それでもちょっとピリッとした空気が劇場に漂うユニークな鑑賞体験だった。 >[!check] > - [[2025-08-06 🎞️『アジアのユニークな国』を観る]] ### [[🎞️『リアル・ペイン~心の旅~』]] >[!info] > ![[🎞️『リアル・ペイン~心の旅~』#予告編]] > ![[🎞️『リアル・ペイン~心の旅~』#概要]] 今年一番の鑑賞事故映画だ。 今もはっきりと思い出せる、2月1日の映画の日。[[📍TOHOシネマズ シャンテ]]での鑑賞中のクライマックスで鳴り響くスマホの通知音。その持ち主は寝ていたのか一分以上鳴り響いて劇場はざわついた。 機会があれば劇場で観直したい。 >[!check] > - [[2025-02-01 🎞️『リアル・ペイン~心の旅~』を観る]] ### [[🎞️『バイオレント・ネイチャー』]] >[!info] > ![[🎞️『バイオレント・ネイチャー』#予告編]] > ![[🎞️『バイオレント・ネイチャー』#概要]] 今年一番印象に残った殺人表現。 斧投げや薪割り機なども好きだが、やっぱり本作を観たら「ヨガの手伝い」は忘れられない。 >[!check] > - [[2025-09-13 🎞️『バイオレント・ネイチャー』を観る]] ### [[🎞️『366日』]] >[!info] > ![[🎞️『366日』#予告編]] > ![[🎞️『366日』#概要]] はっきりターゲットから外れているなあと思いながら観たものの、時間が経つにつれてなんだか良かったような気がしてきた。 本作が仕掛ける難病展開の渋滞ぶりは思い返すたびに思わずニッコリしてしまう。 また、今年は1月に本作を、12月に[[🎞️『ロマンティック・キラー』]]をと、[[👤上白石萌歌]]の一年だったという意味でもここに書き残したい。 >[!check] > - [[2025-01-21 🎞️『366日』を観る]] ## 関連リンク - [[2024年新作映画 ベスト10]]