# スコラ学 ## 概要 中世ヨーロッパの大学や修道院学校などで発達した学問の方法・体系。キリスト教の信仰と理性を結びつけ、古代ギリシア哲学、特に[[👤アリストテレス]]の哲学を用いてキリスト教の教義を論理的に説明しようとした。 スコラ学の学問的伝統・方法にもとづく学問のうち、特に哲学的・神学的なものをそれぞれ**スコラ哲学**・**スコラ神学**という。 ## 詳細 ### 中心人物 スコラ学の中心人物として以下が挙げられる。 #### 初期スコラ学(9~12世紀) - [[👤アンセルムス]] - 信仰を前提としつつ、理性によって神について理解することを追求し、「神の存在証明」で有名。[[実在論]]の代表人物。 - [[👤ピエール・アベラール]] - スコラ学における論理学を代表する人物。[[普遍論争]]で[[実在論]]と[[唯名論]]の中間的な立場をとった。 #### 盛期スコラ学(13世紀) - [[👤トマス・アクィナス]] - アリストテレス哲学をキリスト教神学に取り入れ、スコラ学を大成した。代表作に[[『神学大全』]]がある。 #### 後期スコラ学(14世紀以降) - [[👤オッカムのウィリアム]] - [[オッカムの剃刀]]で有名。[[唯名論]]を代表する人物。 ### アリストテレス受容の経路 12世紀以前のラテン語圏の西ヨーロッパでは[[👤アリストテレス]]の著作の多くが知られておらず、[[👤ボエティウス]]による[[『範疇論』]]や[[『命題論』]]など、アリストテレスの論理学関係の著作のラテン語訳が主に利用されていた。 ラテン語圏の西ヨーロッパでアリストテレスの自然学・形而上学などが本格的に受容されたのは12~13世紀。イスラーム圏でアラビア語に翻訳・研究された著作や、ビザンツ帝国で継承されていたギリシア語の著作がラテン語に翻訳されて伝わった。 また、イベリア半島のイスラーム圏で活動していた哲学者の[[👤イブン・ルシュド]]らによるアリストテレスの注釈もアリストテレス受容に大きな影響を与えた。 ## 関連リンク - [スコラ学 - Wikipedia](https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%A9%E5%AD%A6)