# ダイモーン ## 概要 古代ギリシア思想において、人間と神々の中間に位置する霊的存在のこと。必ずしも善悪どちらかに固定されず、運命や内的な声として人に影響を与えるものと考えられていた。 [[👤ソクラテス]]は、自らの内なるダイモーンが「何をすべきでないかを語り、何かをせよ、と奨めることはない」と語ったという。 ## 詳細 ### ダイモーンとデーモン 古代ギリシア思想におけるダイモーンは、ユダヤ・キリスト教のデーモン(人間を誘惑したり、苦しませたり、取り憑く悪霊)のことも指す。 これはキリスト教の成立後、多神教的概念であるダイモーンが「唯一神に敵対するもの」と再解釈され、「悪霊」「悪魔」を指すように転化したことによる。ここで現代的な「デーモン(demon=悪魔)」の意味が確立した。 ## 関連リンク - [ダイモーン - Wikipedia](https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%B3)