# ヌーヴェルヴァーグ ## 概要 「新しい波」(ニュー・ウェーブ)を意味するフランス語で、主に1950年代末に始まったフランスにおける映画運動を指す。 ## 詳細 ### 定義 広義には、撮影所(映画会社)の助監督などを経ずにデビューした若い映画作家たちが、ロケーション撮影や同時録音、即興性を重視した演出などを取り入れて生み出した一連のフランス映画を指す。 狭義には、映画批評誌[[📗『カイエ・デュ・シネマ』]]の主催者である[[👤アンドレ・バザン]]の薫陶を受けた若い映画批評家・映画作家たち(カイエ派)と、同時代に活動した左岸派の映画作家たち、およびその作品群を指す。 ### 呼称 「ヌーヴェルヴァーグ」という呼称は、フランスの週刊誌[[📗『レクスプレス』]]1957年10月3日号の特集で「La Nouvelle Vague arrive!(新しい波がやってくる!)」というキャッチフレーズを表紙に掲げたことが起源とされる。ただし、当初のこの「新しい波」は映画用語ではなく、戦後世代とそれまでの世代とのギャップを問題にしたものにすぎなかった。 この語を映画評論に転用したのは映画雑誌[[📗『シネマ58』]]1957年2月号で、フランス映画の新しい傾向の分析のために流用した。 1959年1月に[[👤クロード・シャブロル]](当時28歳)監督の[[🎞️『美しきセルジュ』]]が、1959年3月には同監督の[[🎞️『いとこ同志』]]が公開されヒットする。同年4月末から5月にかけて開かれた[[カンヌ国際映画祭]]では[[👤フランソワ・トリュフォー]](27歳)が[[🎞️『大人は判ってくれない』]]で監督賞を、[[👤アラン・レネ]](36歳)が[[🎞️『二十四時間の情事』]]で国際批評家賞を受賞し、フランスの若手監督に注目が集まる。 [[カンヌ国際映画祭]]の期間中には、フランス映画の海外普及機関「ユニフランス・フィルム」主催で[[👤フランソワ・トリュフォー]]、[[👤ジャン=リュック・ゴダール]]、[[👤クロード・シャブロル]]ら若手監督によるシンポジウムも開かれ、その様子が広く報道されたことで「ヌーヴェルヴァーグ」の名前は世界的に浸透した。 ## 関連ノート - [[🎞️『ヌーヴェルヴァーグ』(2025年)]] - ヌーヴェルヴァーグを代表するフランス映画[[🎞️『勝手にしやがれ』]]の製作模様を描いた劇映画。 ## 関連リンク - [ヌーヴェルヴァーグ - Wikipedia](https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8C%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC%E3%82%B0)