# ロボトミー手術
## 概要
脳の前頭葉を切除する精神外科手術のこと。
その手法を考案した[[👤エガス・モニス]]はノーベル生理学・医学賞を受賞した。
不安障害を治療する外科手術として、[[👤エガス・モニス]]のノーベル賞受賞から40年間で世界中で4万件のロボトミー手術が行われた。
特に米国では[[👤ウォルター・フリーマン]]が手術のやり方を手軽なものに改良した([[アイスピック・ロボトミー]])ことで施術件数が急激に伸びた。
しかし、ロボトミー手術には副作用として無気力、無関心、記憶力減少、礼儀・羞恥心の欠如などが見られ、次第に多くの医師たちは批判的になっていった。
1954年、精神分裂病(現在は[[統合失調症]]に解消)の治療薬としてソラジンが承認されたことをきっかけにロボトミー手術の件数は激減した。
## 関連ノート
- [[📘『禍いの科学 正義が愚行に変わるとき』]]
## 関連リンク
- [前頭葉白質切截術 - Wikipedia](https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%9C%E3%83%88%E3%83%9F%E3%83%BC%E6%89%8B%E8%A1%93)