# <ruby>巌頭之感<rt>げんとうのかん</rt></ruby> ## 概要 [[👤藤村操]]が投身自殺した[[📍華厳滝]]に残された遺書。 >[!quote] 巖頭之感 > 悠々たる<ruby>哉<rt>かな</rt></ruby><ruby>天壤<rt>てんじょう</rt></ruby>、<ruby>遼々<rt>りょうりょう</rt></ruby>たる哉古今、五尺の小軀を以て此大をはからむとす。ホレーショの哲學<ruby>竟<rt>つい</rt></ruby>に何等のオーソリチィーを<ruby>價<rt>あたい</rt></ruby>するものぞ。萬有の眞相は唯だ一言にして<ruby>悉<rt>つく</rt></ruby>す、曰く、「不可解」。我この恨を懷いて煩悶、終に死を決するに至る。既に巖頭に立つに及んで、胸中何等の不安あるなし。始めて知る、大なる悲觀は大なる樂觀に一致するを。 この遺書の厭世観と哲学的な難解さは当時の若者たちに影響を与え、[[📍華厳滝]]では後追い自殺を試みる者が相次ぎ、彼らは「煩悶青年」と呼ばれ社会問題となった。 ## 関連リンク - [藤村操 - Wikipedia](https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%8C%E9%A0%AD%E4%B9%8B%E6%84%9F)