# 2024-12-30 [[🎞『ポップスが最高に輝いた夜』]]を観る
[[Netflix]]で鑑賞。
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<p class="link-card-title">ポップスが最高に輝いた夜 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト</p>
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1985年1月のある夜、音楽界のスーパースターたちが集結して「ウィ・アー・ザ・ワールド」をレコーディング。歴史に残る夢のようなイベントの舞台裏に迫るドキュメンタリー。
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昨日の[[Journals]]で投稿した[[2024-12-29 🎞️『ブラックベリー』を観る]]に引き続き、2024年の年始に話題になった積み映画をその年の内に消化しちゃおうシリーズ第二弾。
[[🎵『ウィ・アー・ザ・ワールド』]]の企画からレコーディング、その影響について、当時のフッテージと関係者による現代のインタビューを交えながら掘り起こしていく音楽ドキュメンタリー映画だ。
私は音楽全般明るくない。[[🎵『ウィ・アー・ザ・ワールド』]]という楽曲や、それに参加しているアーティストの30%くらいは名前を知っている、というくらい。そんな事前温度感だったが、それでもすこぶる面白かった。
なんといっても **「困難なプロジェクトを成功へと導いたドキュメンタリー」** という見方だけでも十分に楽しい。
- 40人を超えるスーパースターを同時に数時間、一箇所に集めるためのスケジュール・マネジメント。
- 個性豊かなアーティストたち指揮し、短い準備期間でそれぞれの才能をひとつの作品へと向かわせるディレクション。
- 混沌とした現場をまとめあげるリーダーシップ。
特にキーパーソンだったのが現代インタビューでも中心人物である[[ライオネス・リッチー]]だ。[[マイケル・ジャクソン]]と共同で作曲し、直前まで行われていた(そしてこのメンバーを集めることができたきっかけである)[[アメリカン・ミュージック・アワード]](AMA)の司会を務めながら、レコーディング現場においても中心人物として振る舞う。凄まじいバイタリティだ。
彼の存在自体がこの映画を通して好きになってしまったので、彼の作る他の音楽を聴いてみたいと思った。
他の注目人物は[[ボブ・ディラン]]。終始真顔で固まった表情。誤ってパーティーに紛れ込んだような様子で心配になってしまう。彼のソロパートでもどう歌えば良いか分からないといった様子だったが、そんな彼に[[スティーヴィー・ワンダー]]が寄り添って完成させていく過程ではじめて見せた笑顔が印象的だった。
しかし、本作で一番印象的だった人物は[[ボブ・ゲルドフ]]だ。
AMAも終わったばかりで収録スタジオに集められたスターたちは落ち着きがない様子。[[ライオネス・リッチー|ライオネス]]もその様子を「まるで幼稚園の初日みたいだった」と回想する。
そんなスターたちを前に、音楽チャリティーの発起人としてはじめにスピーチをするのだが、それを境に全員の顔つきが変わる。今年観た中で一番のスピーチシーンだったかもしれない。
[[🎵『ウィ・アー・ザ・ワールド』]]はアフリカの飢餓と貧困を解消することを目指したチャリティーソングだ。
世界がひとつになることを歌うこの楽曲自体が、多数の人々がひとつになることの困難さを乗り越えたことで実現したものであることを[[🎞『ポップスが最高に輝いた夜』]]は描き出している。[[🎵『ウィ・アー・ザ・ワールド』]]がますます感動的に聴こえてくる、素晴らしいドキュメンタリーだった。