# 2025-01-05 [[🎞️『ビーキーパー』]]を観る
## 感想
劇場で鑑賞。

2025年の劇場鑑賞一作目は[[ジェイソン・ステイサム]]映画。
いつも通り、最強ステイサムが目の前の敵をバッタバッタとなぎ倒す、景気の良いアクションだ。
元特殊部隊員の養蜂家扮するステイサムが、恩人を自死に追いやった詐欺組織に復讐をするという内容。詐欺組織の壊滅は第一幕で早々に終えるのだが、そのバックに付いていた人物は……? というのが肝で、中盤から終盤にかけてのツイストとなっている。
### 敵役について
敵役の詐欺組織の設定が興味深い。
[[ランサムウェア]]を応用したフィッシング詐欺で、ターゲットの銀行口座のアクセス権を奪い取る過程をまるで[[🎞️『ウルフ・オブ・ウォールストリート』]]のようにノリノリで描いている。
2000年代以降、IT長者はハリウッド映画における敵役としてよく設定される。庶民にとっての「いけ好かない連中」の代表ということだろう。
今作は命乞いをする下っ端が「[[暗号資産]]」や「[[NFT]]」といったIT長者(もっと俗っぽくいえば[[億り人]])っぽい現代的なワードを口にするのが楽しい。私も[[Web3]]などと口走る連中がボコボコにされるところを見たいと日夜考えているので、思わずニコニコしてしまった。[[𝕏]]などで適当なことばかり宣う[[プロ驚き屋]]へのヘイトが高い方には是非ともオススメしたい。
### アクションについて
ステイサムのアクションはシーン毎にバラエティ豊かで楽しい。
第三幕までは銃器を封印しており、敵の腕を掴んで撃たせるスタイルで闘う。自分では撃たない。
しかしクライマックスでいよいよ銃器を解禁する。ステイサムを追い詰めた敵が[[「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」]](_To be or Not to be, that is the question_)と[[📘『ハムレット』]]の引用をするのだが、それに対する気の利いた返答の直後に銃を奪い取り大暴れ。ここはアガった。
### 監督について
鑑賞直前まで「ステイサム映画」以上の情報を持っていなかったが、監督が[[デヴィッド・エアー]]と知りびっくり。
[[🎞️『エンド・オブ・ウォッチ』]]や[[🎞️『フューリー』]]など、硬派なアクション映画の名手で結構好きな作品もある。しかし、編集過程でトラブルだらけだったという2016年の[[🎞️『スーサイド・スクワッド』]]以降はなかなか企画に恵まれなかったのだろうか。近作は2020年公開の[[🎞️『L.A.スクワッド』]]だが日本ではビデオスルー。
本作は[[ジェイソン・ステイサム]]のスター映画という色も濃いが、大ヒットしたのは素直に嬉しい。これをきっかけにまた第一線での活躍を期待したい。
## 情報
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