# 2025-01-05 [[🎞️『私にふさわしいホテル』]]を観る ## 感想 劇場で鑑賞。 ![Xユーザーのこーしんりょー@SpiSignalさん: 「『私にふさわしいホテル』観た。「だってのんだから」。それ以上の説得力なんか必要ないとばかりに最強。…2時間前にも同じようなことを書いた気もする。さまざまな衣装で七変化するのんさんが放つチャームだけでも十分に元が取れるが、新人作家とベテラン作家のバトル(?)コメディとしても上質!」 / X](https://x.com/KO_SHIN_RYO/status/1875847088879391212) [[2025-01-05 🎞️『ビーキーパー』を観る|『ビーキーパー』]]に続けて観た。[[ジェイソン・ステイサム]]の次は[[のん]]さんだ。どちらも「最強」という言葉がピッタリ。 1980年代を舞台に、新人女性作家の**中島 加代子**([[のん]])とベテラン男性作家の**東十条 宗典**([[滝藤賢一]])の熱いバトル……という名の足の引っ張りあい(?)が描かれるコメディ。 ### 女優・[[のん]] 原作小説は未読だがこの主人公は[[のん]]さん以外考えられない、と断言できるくらい見事なキャスティング。時代設定も相まって「闘う女性」という人物像がピッタリだ。 加代子のファイトスタイルは七変化。様々な衣装を着こなしながら、作家人生を賭けたものから心底しょうもないものまで、勝負の行方を支配しようと<ruby>謀<rt>はかりごと</rt></ruby>をめぐらせる。 そんな彼女の闘う姿を、事務所を独立して以降の[[のん]]の不遇期と重ねて見てしまう。 ### せり出すキャラクターを包み込む舞台 コメディだけあって、[[のん]]を中心にちょっとだけオーバーアクトな演技テンションで演出された本作。 特に[[のん]]や[[滝藤賢一]]はそこに映っているだけで画面を支配するタイプの存在感が強い役者で、そんな彼らがオーバーアクトに演じると映画としての味がくどい感じになりがちだ。 しかし本作は重要な舞台である[[📍山の上ホテル]]を中心として、美術や衣装といった全体的なデザインが役者たちをいい具合に包みこんでいるように思った。 [[橋本愛]](これまた存在感が最強レベル)が書店員を勤める本屋のバックヤードも印象的だった。 総じて素晴らしいバランス感覚で味付けがバッチリと決まったコメディ映画であった。 初笑いにもってこいな、洒落ていて、かわいい日本映画である。 ## 情報 ![[🎞️『私にふさわしいホテル』#予告編]] ![[🎞️『私にふさわしいホテル』#主要スタッフ]] ![[🎞️『私にふさわしいホテル』#関連リンク]]