# 2025-01-18 [[🎞️『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』]]を観る
## 感想
劇場で鑑賞。

### 今観るべき一作
2025年1月20日に[[👤ドナルド・トランプ]]氏が第47代アメリカ大統領に就任する。しばらくはトランプ・ショーに世界中が右往左往させられるのだろう。
その直前の公開という完璧なタイミングだったこともあり劇場は大変賑わっていた。というか、[[📍Kino cinéma新宿]]はロビーの狭さもあってパンクしていた。
今観るならばやはりこれだろうと年齢層高めの映画ファンが駆けつけていた印象だ。
### Apprentice = 見習い
「アプレンティス」、あまり見慣れない単語だが辞書を引くと「見習い、師弟」という意味らしい。
本作はまだ20代の[[👤ドナルド・トランプ]]が不動産王へと上り詰める裏には師となる顧問弁護士[[ロイ・コーン]]がいた、という内容だ。
劇中でロイは次の〈勝つための3つのルール〉を伝授する。
>[!quote]+ [[ロイ・コーン]]による〈勝つための3つのルール〉
> - Rule 1. Attack. Attack. Attack.
> ルール1: 攻撃、攻撃、攻撃あるのみ。
> - Rule 2. Admit nothing. Deny everything.
> ルール2: 何一つ認めるな。全否定で押し切れ。
> - Rule 3. Claim victory and never admit defeat.
> ルール3: 勝利宣言せよ、決して負けを認めるな。
うーん、いかにもトランプっぽい。
そう思うと同時に、もっと身近なところにそれっぽい対象があることに気づく。
うーん、いかにも[[𝕏]]っぽい、だ。
### 勝利――そのためにはバトルが必要

[[Twitter]]を買収し[[𝕏]]へと改変した[[👤イーロン・マスク]]はトランプ政権下で「政府効率化省(DOGE:Department of Government Efficiency)」のトップに就任する。世界的影響力をますます強めることとなるだろう。
そんな彼は[[Twitter]]あらため[[𝕏]]を「対人バトル型ソーシャルメディア」だとポストした。
確かに、[[𝕏]]をちょっと眺めるだけでも上記の〈勝つための3つのルール〉を実践しているユーザを簡単に見つけることができる。
ひたすら攻撃的な者。対立意見を一顧だにせず全否定する者。勝利宣言する者。どれもあまりお近づきにはなりたくないタイプだ。これらの傾向のひとつでも見られる者は、たぶんすべての傾向を備えていそうでもある。
この主張をする[[👤イーロン・マスク]]もトランプと同様、アメリカという国の「勝利者」だ。
やはりこの「勝利」にこだわる指向性が、アメリカという文化の重要な特徴なのだろう。
なぜ彼らはそこまでして勝利にこだわるのか。それは「偉大」であることを維持するためだ。
[[Make America Great Again]]。アメリカを再び偉大な国にしよう。このスローガンが民衆にどのような刺さり方をしたのかを考える切っ掛けにもなった。
## 情報
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