# 2025-02-04 [[🎞️『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』]]を観る
## 感想
劇場で鑑賞。

[[ペドロ・アルモドバル]]監督の新作。名前はよく見聞きするが、作品を観るのははじめて。
画作りや音楽のタッチから、全体的にクラシカルな雰囲気を感じた。
主人公は「死」をテーマとした小説を発表したばかりの作家イングリッド([[ジュリアン・ムーア]])。
久しぶりに再開した、子宮頸癌のステージ3にある親友マーサ([[ティルダ・スウィントン]])が[[安楽死]]の薬を手にしたという。死ぬその時に、隣の部屋(ザ・ルーム・ネクスト・ドア)に居てほしいと頼まれる。
[[安楽死]]の是非について、本作を観てどうこうするのも違う気がする。ただ、明確な決意を持って「死の自由」を行使しようとするマーサには確かに惹かれるものがある。
挿話される戦場のゲイカップルのエピソードが特に分かりやすいが、「セックスと死」のモチーフがそこここに表れる。他者にも、社会にも、宗教にも縛られぬ人間の自由を描き出そうとする一作だ。
特徴的な色使いに鑑賞中は常に目が惹かれた。
注目すべきは赤と緑だ。衣装はもちろん、ソファー、絵画、扉、そして口紅。主役ふたりの周囲は赤と緑に囲まれる。そして外側から来た人物が纏うのは青、だろうか。
## 情報
![[🎞️『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』#予告編]]
![[🎞️『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』#主要スタッフ]]
![[🎞️『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』#関連リンク]]