# 2025-03-30 [[👤マー]]さんの「怪盗」シリーズを読む
[[👤マー]]さんが[[𝕏]]に投稿した「怪盗来るぞ!!」からはじまるシリーズがぶっ刺さりだったので紹介。
4コマ漫画5篇のみなので投稿をすべて引用する。





[[👤マー]]さんは以前より[[📕『サキュバスのメロメロ』]]シリーズを投稿しており、そのゆるくてかわいい絵柄と世界観にメロメロだった。今夏単行本発売とのことで楽しみ。
今回の短いシリーズではそのゆるかわいさを維持しながら、一本目の投稿時点では想像できなかったリアルな無気力描写と、そのケアについて描かれている。
特に三本目の「怪盗は来るのか...?」における予告状の文面や、「なんかダメだ…」とうなだれる怪盗の描写は身に覚えがありすぎて思わず心苦しくなってしまった。
鬱や無気力への社会的な理解の深まりから、そのケアについて描いた作品は近年増えている印象だ。重要作はやはり[[🎞️『シン・エヴァンゲリオン劇場版』]]だろう。
こういった作品が刺さりやすくなったのは私自身の経験と重なるからだ。[[コロナ禍]]前後に鬱病で生活が崩れた経験から、ここ数年はどうやって自分の内にある鬱や無気力と上手に付き合うかというところに気持ちを割いている。
難しいのは、本作が最終的に描いているように「周囲の人々をもっと信頼してもいいんだ」という気持ちと、その一方で自分自身が周囲の人々の信頼を裏切ってしまっているという事実と間で起きる葛藤だ。本作ではそれを怪盗と警察というキャラクター配置にすることでコミカルながらも見事に描き出している。
やはり、最終的には勇気を出すしかないというのは現状の私の結論でもある。だからどうしても怪盗に感情移入してしまうが、周囲の人々側である警部さんの対応も見習いたいところだ。