# 2025-04-04 [[🎞️『セッション』|🎞️『セッション デジタルリマスター』]]を観る
## 感想
劇場で鑑賞。

劇場では4度目の鑑賞になるだろうか。
私は本作をモンスター映画として観ている。自らの欲望を優先して、他者を顧みずに突き進む存在はモンスターだ。多くのモンスターは、その欲望が食欲だったり破壊欲だったりするかもしれない。
本作の悪役であるフレッチャーは、自らの手で偉大な音楽家を育て上げることに執着し、そのためならば才能なき者をぶっ潰しても構わないと考えるモンスターだ。
そして本作の主人公であるニーマンは、自らが唯一無二のジャズドラマーになることに執着し、そのためならば周囲に迷惑をかけることも躊躇わないモンスターだ。
それ故にクライマックスのニーマンvsフレッチャーは、モンスター同士の殴り合いである。いわゆる「[[エイリアンVSアバター|勝手に戦え!]]」の世界だ。
ただしその殴打はドラムに向けられ、それはリズムを作る。このパワハラ映画がそれまでの90分で積み上げてきたフラストレーションは、音楽という形で昇華される。まことに見事な映画である。
## 情報
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