# 2025-04-29 [[🎞️『メイデン』]]を観る
## 感想
劇場で鑑賞。

非常にミニマルで、静かで、ちょっとした恐怖もある、美しい青春映画だ。
小さな郊外の街に住む、ふたりの孤独な少年少女。
映画の前半が少年パートで、後半が少女パートと分けることもできるだろう。
前半パートで少年はふたりから孤独になり、後半パートで少女は孤独からふたりになる。鏡合わせの構成だ。
しかしそうなるとこのささやかな物語の時系列がよく分からないことになる。「ちょっとした恐怖」とはこの辻褄の合わなさだ。作中で交わることのない少年少女の接点となる存在がカイル([[👤ジャクソン・スルイター]])であり、本作が提示する謎である。
フィルム撮影された美しいけれど派手じゃない映像。あの吸い込まれそうになる夕闇は郷愁と恐怖が綯い交ぜにしていてちょうどよい。
カイルが描く「MAIDEN」のグラフィティや、ホイットニー([[👤ヘイリー・ネス]])のノートのように、どんなにささいなものであったとしても生きた証をこの世界の残したい。
## 情報
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