# 2025-06-21 [[🎞️『リライト』]]を観る
## 感想
劇場で鑑賞。

監督[[👤松居大悟]]、脚本[[👤上田誠]]という組み合わせを最初に聞いたとき、いったいどういう座組なんだろうと思った。
[[👤松居大悟]]監督は直近の作品が好みで、特に[[🎞️『ちょっと思い出しただけ』]](2022年)と[[🎞️『不死身ラヴァーズ』]](2024年)の二作はその年でトップクラスに好きな邦画だ。どちらも自分の脚本で、それに合った濃い演出で引っ張る印象。
対して脚本の[[👤上田誠]]さんは舞台畑の人で、近年は[[🎞️『ドロステのはてで僕ら』]]や[[🎞️『リバー、流れないでよ』]]といった時間SF映画の秀作を連発している。
どちらも別軸でギミック重視の脚本を作るイメージがあるため、それがうまく噛み合うのだろうかと。
そんな心配は杞憂だった。観てみるとちゃんと[[👤上田誠]]脚本的な時間SFギミックと、[[👤松居大悟]]監督らしい「大人の青さ」が同居して互いに引き立て合っていた。
未来から来た転校生との一夏の思い出。その経験を小説として発表することで、この物語の主人公である石田美雪([[👤池田エライザ]])と未来人である園田保彦([[👤阿達慶]])の物語は完結する――はずだった。
学生時代とその10年後の同窓会、ふたつの時代をブリッジする時間SFギミックがカオスな状況(「辻褄よりもジャム」という台詞が印象的)を作り出す面白さ。そして、学友たちが全員が集う同窓会という舞台設定からは[[👤松居大悟]]監督の[[🎞️『くれなずめ』]]を想起させ、しっかりエモく演出してみせる。
総じて、原作と座組の相性がハマった良い実写化だったのではないかと思う。
また、重要な役どころを演じる[[👤橋本愛]]がキャラクター設定も含めてその振る舞い全部が[[👤橋本愛]]しているところも最高。
## 情報
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