# 2025-07-05 [[🎞️『JUNK WORLD』]]を観る
## 感想
劇場で鑑賞。

### ゴニョゴニョ版(日本語字幕)
本作は通常の日本語吹き替え版と、前作[[🎞️『JUNK HEAD』]]同様の創作言語を喋り日本語字幕を表示する**ゴニョゴニョ版**の2バージョンある。
私はゴニョゴニョ版を観に行って、面白くはあったのだが最初は吹替版のほうが良いのかもと思った。本作はストーリー展開が結構入り組んでいるため字幕で話の筋を追えているか不安になったし、なんといっても==前作にもあった日本語空耳ネタが過剰に面白すぎて話に集中するのが困難==だった。
「シンカイマコト」とか「シュワルツェネッガー」なんかが聞こえてくるたびに劇場が爆笑していて、そもそもこの空耳に意識が持っていかれるし、この空耳が文脈に沿っていたかを後から考えてしまうことも集中を削いでしまう。はっきり言って映画のバランスを考えればネタに振り切りすぎと思うのだが、このしょうもなさに全振りするところがシリーズの売りでもあるので難しい。
### (あらゆる面が)スケールアップ
前作の成功からあらゆる面がスケールアップ。
ストップモーションアニメとしての画の面白さ、「外の世界」が遠くまで広がる背景ビジュアルのリアリティ、キモカワクリーチャーやイカしたガジェットの数々……そして、壮大なストーリー。
どこに着目しても「頭おかしい」と言いたくなる独自性と凝り性っぷりが爆発している。前作も「一体何を見せられているんだ」と呆然としてしまう剥き出しのイマジネーションに圧倒されたが、それに慣らされた身でもまた圧倒されてしまった。
### しょうもないイキモノと、けなげなロボット
前作に引き続き登場人物の多くはバカでマヌケでショウモナイ、だけどどこか愛おしい。そんな絶妙なバランスの上で成り立たせつつ、人形として、つまりはリアルなモノとしてそこに在るキャラクターは、キモさも兼ね備えていてインパクト抜群。
一方で今回のロボットキャラクターである**ロビン**は、主人である**トリス**を守るためにけなげかつ忠実に自らが成すべきことを成していく。その過程でしょうもなさの権化とも言える**モース**と**テリア**のふたりの人間にこき使われるところも不憫だ。
そんなロビンの頑張りがこの遠大な物語のはじまりとなるのが熱いポイントである。
150ページに及ぶ分厚すぎるパンフレットを読みながら、三部作の最後に当たる[[🎞️『JUNK END』]]の完成を待ちたい。
## 情報
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