# 2025-07-26 [[🎞️『ヴァージン・パンク Clockwork Girl』]]を観る
![[レーティング#^r-15]]
## 感想
劇場で鑑賞。

内容どうこう以前に、特別料金で1700円均一、他の割引不可という料金設定にゲンナリ。
[[📍シネ・リーブル池袋]]で鑑賞したのだが、TCGメンバーズカード会員なので普段1400円で映画を観られる劇場なのに、35分の本作を1700円払って鑑賞するのはバカバカしい思いだ。
しかも本作はシリーズの一作目。続編も予定はされているらしいがスケジュールは決まっていない。本作単体で納得のいくオチがあるわけでもなく、ふつうにお話の途中で終わる。この点ははっきり満足感が低かったと明言しておこう。
内容は一から十までフェティッシュの塊だ。作り手の「描きたいものを描く」というエゴに満ちていて、それをハイレベルなアニメーションで実現してもいる。
私が感じた本作が描きたいもの。それは美少女、機械化した身体表現、銃火器による身体欠損・破壊表現、そして重量感を強く意識したバトルアクション表現だ。
35分という短い尺にこれらのフェティッシュをこれでもかと詰めている。
逆に言えば、35分という短い尺ではこれらのフェティッシュ以外に割く余裕はない。
故に、これらの表現にノレないのであれば、それすなわちさっぱりノレない映画であると言えるだろう。
私は……うーん、まあ、銃火器による身体欠損・破壊表現は好きかなあ、くらい。それ以外の要素としては一部アニメーションの快楽に酔ったくらいか。
キャラクター造形は全体的にどこかで見たことがあるような[[クリシェ]]としか思えず驚きは少なかった。それ故に登場人物らの物語の続きを見たいと思わせるだけの魅力を感じることはなかった。
全編通して漂わせているオタク的露悪趣味にも幼さを感じてしまいノレなかった。この手の機械化された少年兵というハードなモチーフならば、せめて[[📕『GUNSLINGER GIRL』]]くらいの大人っぽさというか、倫理的葛藤が描かれないとやはりキツい。
今作はカルト的な人気のある有名アニメーターが久々に手掛ける監督作という「祭」の雰囲気に釣られて立ち寄ったのだが、次回作以降も劇場で観るかは正直微妙なところだ。
## 情報
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