# 2025-07-27 [[🎮️『ダレカレ』]]をプレイ
>[!info]
> ![[🎮️『ダレカレ』#概要]]
## 感想
ずばり、==「絶対に後悔させないから今すぐやれ」==と言いたいがためにノートを書く。
>[!check]
> [[Steam]]では8月7日まで20%オフセール中。[[Nintendo Switch]]版も配信中。
> たとえセールがなかったとしてもわずか600円で遊べる。今すぐやるっきゃないね。
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> <iframe src="https://store.steampowered.com/widget/3308870/" frameborder="0" width="646" height="190"></iframe>
買ったのであれば以降はもう読まなくともよい。楽しんで。
……まだ迷っている? それじゃあ説得タイムだ。

一時間で濃密なゲーム体験、涙腺を刺激する感動的なストーリー、いろいろな褒め方ができるゲームだが、私が特に感心したのが「[[語らず、示せ]]」のゲームデザインだ。
本作は画面上に表示される白いボタンに対してプレイヤーがなんらかのアクションをすることでゲームが進行する。
>[!cite]
> ![[『ダレカレ』ボタン.webp]]
> 引用:[[🎮️『ダレカレ』]]
>
> ゲーム開始直後に出る「ボタンを押して次へ」という指示。ゲーム内でプレイヤーが何をすればよいのかを直接指示する場面は多分ここだけだ。
ボタンなのだからきっと押せばよいのだろうというのはすぐに理解できる。
しかし、このボタンはシーンに合わせて様々なバリエーションで表示される。指示は一切されないため、その度にどのように、どのタイミングで押せばよいのだろうかという判断に迫られるのだ。
>[!cite]
> ![[『ダレカレ』パニック.webp]]
> 引用:[[🎮️『ダレカレ』]]
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> 例えば主人公がパニックになったこのシーンでは画面いっぱいに数多くのボタンが表示され、どれを押せばよいのか分からなくなってしまう。
白いボタンを表示するだけという、極めて制限された形によるゲーム開発者との対話。
その意図を掴んで正解のリアクションをすることに成功すると、そのボタンの役割に沿った行動を主人公は行い、物語は先へと進む。ここにはささやかながらコミュニケーション達成の快感がある。
そして本作が物語ろうとしていることは、まさしく==他者とのコミュニケーションの積み重ねこそが私たちの人生を形作り、彩りを与えるということ、およびその困難性==なのだ。
物語が提示するテーマとゲームが提示する遊びが一致する。この相乗効果が、ただでさえ感動的なストーリーをさらに自分事として受け取ることができるようにしているのである。
では、その物語は? ……ここでは本作に習って語らずにおこう。
本作が語らず、示したものに胸を打たれて欲しい。それじゃあ、楽しんで。
## 情報
![[🎮️『ダレカレ』#関連動画]]
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