# 2025-08-02 [[🎞️『私たちが光と想うすべて』]]を観る ## 感想 劇場で鑑賞。  インド映画と言えばダンスとアクション！ そんな印象は[[🎞️『RRR』]]などにより近年より根強くなったかもしれないが、映画の制作本数がブッチギリで世界一であるインドにはもちろんダンスもアクションもない、静かで地味なドラマ作品も数多くあるはずだ。日本に輸入されていないだけで。 [[🎞️『私たちが光と想うすべて』]]はまさしくそんな、静かで地味なドラマ作品だ。 冒頭、ムンバイの町並みを移動撮影しながら、その街に住む人々の声がボイスオーバーされる。その声の持ち主が映画の本編に出てくることはないが、世界的大都市に住む者たちの思い、悩み、それでもここで生きる理由が語られる。 そんな多様な声のひとつを代表的に取り上げて、物語として語ってみせる構成だ。 本作の特徴として、繰り返し、夜のムンバイの町並みが映される。密集した建物から漏れる多くの光から、この映画に登場する主要人物以外にも同じような思いや悩みを抱えた人たちがたくさん存在するのだということを強く意識させられる見事なショットだ。 だからこそ終盤、舞台が人工的な光の少ない村へと移るのが効いている。これまでに目に入ってきた数多の光に対して幸福を願ったあとだからこそ、最後にスクリーンに映る光に深く感動したのであった。 ## 情報 ![[🎞️『私たちが光と想うすべて』#予告編]] ![[🎞️『私たちが光と想うすべて』#主要スタッフ]] ![[🎞️『私たちが光と想うすべて』#関連リンク]]