# 2025-08-21 [[📗『BugBug』]]と[[📗『メガストア』]]の2025年9月号を読む
インタビューを中心に気になった記事をメモする。
## [[📗『BugBug』]]2025年9月号
### [[🎮️『アマカノ3』]]特集
10Pの特集。全ヒロイン紹介、ヒロインの一人である御所員冬樺のシナリオプレビュー、約1P相当のディレクター・[[👤あおきゅん]]氏インタビュー。
制作スタートから情報公開まで約2年。大ヒットシリーズなので続編は裏で作っているだろうなと思っていたが、なかなか長い仕込み期間だ。
ブランド10周年記念タイトルとしてはじめてヒロインを5人に。そのボリュームアップ分が制作期間の長さに直結したのだろうか。相当なボリュームになりそう。
### [[🎮️『True Colors -memories of the abyss-』]]特集
4Pの特集。約半ページのブランド代表[[👤東条サダヲ]]氏インタビュー。
今回はタイトル通り「色」から連想されるテーマが含まれるという。
ストーリー的には青春モノ+ファンタジー。ある日物理的に消えてしまった妹に、空を飛ぶクジラなど、そういった不思議な要素が折り混ざる。映画製作が話の軸になっているようで、その点は個人的に気になった。
### [[🎮️『野々村病院の人々』|🎮️『野々村病院の人々リメイク』]]特集
[[FG REMAKE]]のディレクター[[👤ヤス]]氏のロングインタビューと、原画[[👤籠目]]氏の短めのインタビュー。
タイミング的に[[🎮️『下級生』]]のリメイクかと思われていたところで発表した本作。[[🎮️『下級生』]]についてもインタビュー中でにおわせつつ、本作を選択した理由としてリメイク候補作の中でミステリー作品ということもありストーリーやキャラクターがほかと比べて面白いからという。特に[[👤ヤス]]氏は[[👤蛭田昌人]]作品の主人公の中でも特に本作がお気に入りとのこと。
同様の作品に[[🎮️『河原崎家の一族』]]もあるが、ユーザーからの要望は[[🎮️『野々村病院の人々』]]のほうが多く、こちらを先に出すべきだろうと判断したという。
原画担当に[[👤籠目]]氏を起用した理由について、単純に可愛い女の子とおっさんの両方を描ける方、という前提条件で迷わず声をかけたという。
各ヒロインが初登場する際、ヒロインのアップのCGが表示される。インタビューでも触れられているが確かに90年代っぽい、今となっては古臭さも感じる演出かも。「出会い」の強調のためにCGを一枚割く。スタッフ間では「顔見せ」と呼んでいるらしい。
個人的な話だが、ただいま[[🎮️『素晴らしき日々~不連続存在~』]]の15周年ボックスに収録された[[🎮️『終ノ空』]]のリメイクとオリジナルを並べて遊んでみて、エロゲーにおけるリメイクとはなんだろなと考えていたところだった。
ここをdigる意味でも[[FG REMAKE]]の諸作品に手を出すのもいいかもなあと感じた。
### 声優STATION - [[👤今谷皆美]]インタビュー
久々に何度もお世話になった声優さんのインタビュー。
15周年のベテランなので色々と出演作には触れてきている。直近では[[🎮️『鏖殺ノ乙女.』]]のセレナがとても良かった。
上京後、とあるお店のAVコーナーで[[🎮️『臭作』]]のOVAがあり、そこに書かれた「肉壺」という単語のインパクトで「私のエロゲー処女はこの作品に捧げよう」と決めたという。
ちょうどバイト先の仲間が[[🎮️『臭作』]]と未使用PCがあるから貸してあげるということで先にソフトを受け取っていたのだが、そこに母親が抜き打ちで部屋に来て、無言でゴミ袋に捨てられた、というエピソードで笑ってしまった。
養成所からナレーション中心の事務所へ、その後アトリエピーチに所属。アトリエピーチでは面接で必ず「うちは18禁メインだけど大丈夫か」と確認するようだ。
声優業界では事務所を辞めたら何ヶ月かは他事務所で仕事ができないという暗黙のルールが有るためはじめは養成所登録、そこから現場に慣れて、1年後にデビューしようという話だったらしい。
エッチシーンの演技は同世代の[[👤手塚りょうこ]]さんと色々研究したのだとか。
事務所所属からフリーへ転向。
このタイミングで名義が桃也みなみから[[👤今谷皆美]]へ。
[[🎮️『てにおはっ!2 ~ねぇ、もっとえっちなコトいっぱいしよ?~』]]の収録ではエッチシーンを収録している時、メーカーから「まだいけますよね?」「もっといっちゃいましょうよ」って煽ってきたらしい。そうした煽りがあのハイパーエクストリームなエッチシーンの数々を生んだんだなあ。
プライベートでは3年前から大学に入り直して言語学を学ばれているとのこと。美少女ゲームのオノマトペがめちゃくちゃ気になっているという。
個人的に次にプレイする予定のゲームは[[🎮️『ホめられて伸びるSR少女たち』]]なので、そのメインヒロイン役を楽しみにしたい。
## [[📗『メガストア』]] 2025年9月号
### [[🎮『スターライトBLUE ~幼馴染で推しの娘が知らないうちに開発されていた~』]]特集
巻頭8Pの特集。ディレクターの[[👤ダン岬]]氏へのインタビュー。
寝取られをテーマとした「BLUE」シリーズの最新作。企画コンセプトは「アイドル事務所内で繰り広げられる寝取られ物語」だというが、大手芸能プロダクションのニュース(ジャニーズ性加害問題と推察)をシリーズに落とし込めないかというのが制作のきっかけという。アイドル事務所の社長が所属アイドルを性的に開発する、という内容だ。
原画担当として[[👤るび様]]氏をシリーズでは初起用。それに際してこれまでのブランドらしさよりも、原画家の描くキャラクターに合うCG彩色を目指したという。
寝取られの方向性は「過去寝取られ」。主人公のミスによりヒロインが寝取られ、その事実を知る頃にはすべては事後、時すでに遅し……という内容のようだ。
「BLUE」シリーズは次回先の企画も進んでいるらしく、規模感はミドルプライスの[[🎮『スターライトBLUE ~幼馴染で推しの娘が知らないうちに開発されていた~』|🎮️『スターライトBLUE』]]と同じ仕様とのことなのでやはりヒロインも一人か。「学園内で繰り広げられる高貴なお嬢様の寝取られ物語」となるという。
### [[👤胡桃ふゅ]]のエロゲ業界探検隊 - [[パラダイム出版]]重鎮編集者インタビュー
1996年から合計1500冊ものノベライズ作品を出版してきた[[パラダイム出版]]の重鎮編集者へのインタビュー。
第一作目が[[Studio Mebius]]の[[🎮️『悪夢 ~青い果実の散花~』]]。1996年というと、ちょうど[[MS-DOS]]から[[Windows]]へと[[Microsoft]]のOSが切り替わったタイミング。
もともと編集プロダクションとして美少女ゲーム系のムック本を出しており、業界に詳しいライターとつながりがあったことから、彼らから「美少女ゲームのノベライズをやりたい」というアイデアが上がってきたという流れ。
転機となったのは[[🎮️『Kanon』]]のノベライズ。このあたりから物語性の高いゲームが人気になってきて、ノベライズと親和性が高い作品が増えてきた。それまでレーベルとして表紙のカラーを赤に統一していたが、本作では白い表紙に変更。それ以降、[[🎮️『D.C. ~ダ・カーポ~』]]シリーズなども色を変えつつ、ヒロインごとの分冊など展開のバリエーションが増えていく。
ちなみに一番売れたのもやはり[[🎮️『Kanon』]]のノベライズとのこと。
ノベライズの作業の流れはずっと変わらず、ライターがゲームをプレイして小説からプロットを切りメーカーに提出、OKが出たら執筆を始める。原作のセリフや地の文などをどれくらい使うかは作家の裁量だという。
ノベライズを始めたばかりの頃はメーカー側から「小説として書いて」と言われることも多く、作家側に任せられていた。しかし最近は読者から「セリフはあまり変えないで欲しい」と言われることが増えたという。原作ものの映像化でも原作再現が重視される傾向が年々強くなっている印象だが、その潮流はエロゲーノベライズにもあるようだ。
原作ゲームのライターがノベライズも担当するパターンとして、他の出版社であるが[[🎮️『CARNIVAL』]]のノベライズにも言及。こちらは後日談という形式ということもあり、原作ライターが執筆してこそ。さらに後日談形式は絵が存在しないという点もネックとなっており、開発メーカーとの協力がないと難しい。
インタビュー読了後、自分はエロゲーのノベライズをどれくらい購入しただろうか思い出したところ、先述した[[🎮️『CARNIVAL』]]の他は[[🎮️『はじめてのおるすばん』]]と[[🎮️『School Days』]]くらいだろうか。
## 関連リンク
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