# 2025-09-14 [[🎞️『ハッピーアワー』]]を観る ## 感想 [[📍新文芸坐]]で鑑賞。  もっとも面白い邦画のひとつだと思っているくらい好きな映画だ。ここで語るにはまるで時間が足りないため、簡単な記録だけ。 今後語る機会があるとすれば、積み本である[[📘『『ハッピーアワー』論』]]を読んだときかな。 人と人が対面したとき、コミュニケーションしたとき、人は常に演技をする。演技をすることこそがコミュニケーションなのだと言い換えてもいいかもしれない。 本作は5時間を超える尺を用いてそんなコミュニケーションの演技性と、その困難さをこれでもかと描き尽くす。人が複数集まれば必然的に他者を傷つけ、他者に傷つけられる。だから本作を観ているとだんだんと人生が、世界が恐ろしいものに見えてくるのに、けれどもふっと挟まる美しい瞬間に心を奪われてもしまう。 だから私たちは生きる。自分の重心、他者との重心のバランスを探り続けるという、地道で答えの出ない作業を続けながら。 余談。隣に座ったお姉さんが劇中で[[👤濱口竜介]]監督が出てくる度に笑っていたのが印象に残った。気持ちはわかる。 ## 情報 ![[🎞️『ハッピーアワー』#予告編]] ![[🎞️『ハッピーアワー』#主要スタッフ]] ![[🎞️『ハッピーアワー』#関連リンク]]