# 2025-10-10 [[📘『読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術』]]を読む >[!info] > ![[📘『読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術』#概要]] ## 感想 文章についての本。インターネットでSNSに書くには少し長すぎる、くらいの文章を長年書いているため、たまにこの手の本を読む。その中では本作は抜群に面白かった。役に立つかは分からないけれど、なんといっても面白いのだ。 本書には例えばこのようなことが書かれている。 >[!cite] > ビジネス本はなにかの「役に立つ」ことを主眼に出版されている。だが、「役に立つ」ことは恐ろしいことなのである。ためしに、台所にとても役に立つスポンジと、ちっとも役に立たない石ころを置いてみよう。3か月後、ボロボロになるのはどちらだろうか。**「役に立つ」ということは、身を滅ぼす結果を招く**のである。 > > 引用：[[📘『読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術』]] p.187 そんな主張をする本書は、ユーモアたっぷりな文章で「自分が読みたいことを書け」と読者に発破をかける。自分がおもしろいと思えない長文を、他の誰がおもしろいと思うというのだろうか。 なるほどその通りだ、と頷きながら読み進める。首がもげるほどに頷き続けた先には本当にポロリと頭が落ちかねない残酷な事実が告げられ、それを乗り越えるためのハードで地味な方法論を授けられる。 つまり、私は[[👤宇多田ヒカル]]ではない。 そして、そんな残酷な事実を乗り越えるためには巨人の肩へと登山しなければならないのだ。 その辛さ、面倒くささ、身体へのダメージは私にも見覚えがある。 では、なぜ私は文章を書くのか。[[YouTuber]]やポッドキャスターといった流行りの情報発信方法ではなく、どうして文章にこだわり続けているのか。 その理由は第四章「なぜ書くのか」につぶさに記されていた。私は取れてしまった頭を装着し直して頷くことを再開した。そうしていたら、いつのまにか読み終わっていた。一気読みである。  いったい何が描かれているかは、読んでみてのお楽しみ。 ## 情報 ![[📘『読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術』#目次]] ![[📘『読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術』#関連リンク]]