# 2025-10-11 [[🎞️『ブラックバッグ』]]を観る ## 感想 劇場で鑑賞。 ![Xユーザーのこーしんりょー@SpiSignalさん: 「『ブラックバッグ』観た。数千人が犠牲になりかねない諜報組織内での裏切り。内通者を暴くために張った罠が痴話喧嘩に発展する。秘密を抱えた諜報員たちの弱点がどいつもこいつも情事という下世話さと、物語の規模の激しい伸縮が楽しい諜報サスペンスだった。」 / X](https://x.com/KO_SHIN_RYO/status/1976819280487514520) >[!info] > ![[🎞️『ブラックバッグ』#概要]] [[👤スティーヴン・ソダーバーグ]]監督作は直近の[[🎞️『プレゼンス 存在』]]に続き二作目。 前作はイマイチだったがこちらは個人的にヒット。いずれもタイトなジャンル映画で、撮影・編集のセンスが光る印象だった。 前作は「全編幽霊視点」という尖ったコンセプトがピンとこなかったところがあったのだろう。その点、本作はスパイ夫婦モノというジャンルの中で、夫婦の比重を高めるというアプローチ自体に乗ることができた。 アバンタイトルが良い。クラブへ入っていく**ジョージ**([[👤マイケル・ファスベンダー]])を後ろから追いかける長回しショット。女を侍らかす上司のもとにたどり着き嫌悪感を示す。その後の台詞からも、彼が愛妻家であることが分かる。 スパイの世界では常識は通じず嘘が当たり前に流通する。男女関係においてもそれは変わらず、むしろ妻一筋であるジョージこそがこの世界では不埒者と評される。 この一点が本作の重要なポイントだ。スパイ同士の化かし合いである諜報サスペンスにおいて、「この夫婦だけはパートナーのことを信頼している」というその一点こそが弱点であり強みでもある。このワンアイデアと、撮影や音楽のセンスの良さで94分を見事に転がしてみせる。これくらいの面白さならば転がされるのも一興であった。 ## 情報 ![[🎞️『ブラックバッグ』#予告編]] ![[🎞️『ブラックバッグ』#主要スタッフ]] ![[🎞️『ブラックバッグ』#関連リンク]]