# 2025-10-26 [[📗『BugBug』]]と[[📗『メガストア』]]の2025年11月号を読む
今月は忙しくて読むのが遅れてしまった。12月号が届く前になんとか時間を作って読む。
インタビューを中心に気になった記事をメモする。
## [[📗『BugBug』]]2025年11月号
### [[🎮️『CRACK≡TRICK!』]]特集
今号最大の10Pの特集。企画・シナリオの[[👤かずきふみ]]・ディレクターの[[👤那桜]]両名による3Pのロングインタビュー。
企画が先行してあったわけではなく、[[CRYSTALiA]]から[[👤かずきふみ]]氏に依頼があって、そこから企画のアイデア出しから行われた。
色々と案を出した中で本作に繋がったとのことだが、「主人公とヒロインのバディもの」という軸は他の企画でも一貫していたと思うと述べる。
ミステリー寄りの作品のためか、インタビュー内容もどことなくぎこちなくて言えないことが多そうな雰囲気が笑いを誘う。SF的ギミックについては「地味」と三回くらい繰り返しているが、実際どのように活用されているのかは気になるところ。
[[🎮️『CRACK≡TRICK!』]]というタイトル付けは[[CRYSTALiA]]にお任せ。[[👤那桜]]氏いわく、プレイすれば分かるかもという裏の意味があるようだ。
### [[🎮️『True Colors -memories of the abyss-』]]特集
ディレクターの[[👤東条サダヲ]]への3Pのロングインタビュー。
ブランドとしては2020年にデビューで本作が5作目。コンスタントな新作リリースはユーザー認知を維持し、過去作も動くことを意識。
[[MELLOW]]の作風として「[[ブルーライト文芸]]的な魅力」と語られているが、私が[[ブルーライト文芸]]という小説ジャンルがあることを初めて知ったのでググってしまった。
メインライターの[[👤垂花]]氏の好みでこのような作風に寄っているのだが、結果的に美少女ゲームの売れ線から離れて差別化でき、ユーザーにも受け入れられているという。
東日本大震災や新型コロナウイルスを想起させる要素を盛り込み、現実と地続きに感じられる作品を意識したという。
[[📗『メガストア』]]前号の[[2025-09-18 📗『BugBug』と📗『メガストア』の2025年10月号を読む#🎮️『ライムライト・レモネードジャム』 特集|🎮️『ライムライト・レモネードジャム』 特集]]でも[[コロナ禍]]への意識について語られていたが、実生活に影響のあった災禍を前提としたフィクション作りは今後[[エロゲー]]でも多く見られるようになるのかもしれない。
[[MELLOW]]の作品作りの特徴として、(本人は「悪いところ」と述べているが)企画段階で作ったプロットが最後まで残っていることがなく、シナリオ開発の過程で何度もプロットが変わっていくことが挙げている。
ある意味エンディングだけ決まっていて、そこまでどのように物語を展開していくかは開発終盤にならないと分からず、素材作りも難儀したことが語られている。
主題歌も好評なOPムービーの[[YouTube]]アナリティクスを見ると[[🎮️『ライムライト・レモネードジャム』]]のOPムービーからの流入がすごく多く、おこぼれをいただけたと語る。
所感として、もともと気になっていた作品であったが、このインタビューを読んで購入を決めた。
### 声優STATION - [[👤松岡侑里]]インタビュー
[[🎮️『ハニーセレクト2 リビドー』]]でお声を聴いたことがあるかもしれないが、基本的にヒロインとして出演している作品はプレイしたことがなさそうだ。
大学卒業後は就職したのだがその会社が12時に帰宅して朝6時に出勤するような超ブラック企業だったと語っていて思わず読んでいて泣いてしまった。苦労人である。
その会社を辞めて声優の専門学校に入り、今の事務所に所属するに至る。良かったねぇ……。
昨年の[[🎮️『アンラベル・トリガー』]]での出演が大きな転機で、その後[[🎮️『オトメ世界の歩き方』]]にもメインヒロインで出演、今号でプッシュされる[[🎮️『CRACK≡TRICK!』]]でもメインヒロインと、キャリアは今まさに絶好調。
近々出演作をプレイすることがありそうだ。
### オレたち之がヤメられない!!
今号は[[👤るーすぼーい]]のターン。引越し先の出来事を綴っているが、その中で近場にTSUTAYAがあるという話から、[[『スター・ウォーズ』シリーズ]]熱が再燃していると語られる。
「あとやっぱ創作において落下死したはずの人物は実は生きていてええんやなって」という言葉にいろいろと思い出すところがあったりした。そういえば[[📕『無能なナナ』]]も10巻あたりで止まっているから続きを読まねばなあ。
## [[📗『メガストア』]] 2025年11月号
### 目次の誤植
他人のミスを喜んであげつらう畜生として、見逃せなかったデカ目の誤植を紹介。

巻頭特集4つ目が[[🎮️『ボクをほっとけない後輩ギャル』]]となっているが、正しくは[[🎮️『メイドちゃんは迷途ちゅう』]]である。
ブランド名も誤っており、[[🎮️『ボクをほっとけない後輩ギャル』|『ボクを~』]]ならば[[Waffle]]だし、[[🎮️『メイドちゃんは迷途ちゅう』|『メイドちゃん~』]]なら[[CloverGAME]]である。直上の[[はむはむソフト]]をそのままコピペしてしまったのだろうが、どういう経緯でこのようなミスが残ったままになったのか気になるところ。
### [[🎮️『光翼戦姫エクスティアコンチェルト フィナーレ』]]特集
巻頭6Pの特集。ディレクター・[[👤幸村一]]への1Pインタビュー。
タイトルを聞いたことがある程度しか知らないシリーズだ。
少々シリーズ構成が複雑で、[[🎮️『光翼戦姫エクスティア』]]からはじまる「光翼戦姫」シリーズがメインにあり、そのサブシリーズとして「コンチェルト」があり、本作がその最終作とのこと。
本作で初登場の新ヒロイン・**シグレ**はシリーズ全体の構想としてはじめから想定されたキャラクターではなかったようで、歴代ヒロインの名前が四季で統一されていたため名前に困ったというエピソードで笑った。長期的にシリーズを作る難しさを感じさせる。
### [[👤胡桃ふゅ]]のエロゲ業界探検隊 - [[一般社団法人コンピュータソフトウェア倫理機構]]インタビュー
おなじみ[[一般社団法人コンピュータソフトウェア倫理機構|ソフ倫]]。ユーザーからは見えにくい倫理基準の審査について語られる。
なんやかんやあって警察庁から業界団体の一般社団法人ソフトウェア協会へ自主審査をするようにと要請があり、18禁シールを作成、メーカーへの販売を開始したのが1992年4月のこと。
インタビュー中ではさらりと流されているが、当時のソフトウェア協会の会長は[[👤孫正義]]で、彼が18禁メーカーで自主審査をしたほうがいいだろうと提案したとのこと。そこで1992年10月に[[一般社団法人コンピュータソフトウェア倫理機構]]が設立した。
審査は公開されている倫理基準に基づいてメーカーが自主チェックする「自主審査」がメイン。その上でCGを[[一般社団法人コンピュータソフトウェア倫理機構|ソフ倫]]でもチェック、という流れ。
審査以外の業務として、違法コピーソフトの削除要請も行っている。
メーカーが個々に対応するよりも効率的であり、なによりメーカー側も違法コピーや著作権侵害をしているサイトを見るだけで腹が立つからできるだけ見たくない、だから[[一般社団法人コンピュータソフトウェア倫理機構|ソフ倫]]で対応してくれと。それはそう。
文字の伏せ字について、児童ポルノに関わるところではガイドラインを設けている。ゲーム内の表現については厳しく規制を設けていない一方で、パッケージで使用する文言には影響するとのことなので、一昔前のタイトル変更事例などはこの影響なのかなと思った。
## 関連リンク
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