# 2025-12-24 [[📗『BugBug』]]と[[📗『メガストア』]]の2026年01月号を読む
インタビューを中心に気になった記事をメモする。
## [[📗『BugBug』]]2026年1月号
### [[🎮️『流星ワールドアクター Gaslight Bullet』]]特集
本号最大の10Pの特集。ゲーム冒頭ストーリーのテキスト記載と、プロデューサーの[[👤トクナガ]]氏への2Pインタビュー。
まったくシリーズを追っていないので諸々の経緯をはじめて知った。
2019年に一作目[[🎮️『流星ワールドアクター』]]を発売。そこから完結させるためには一作目よりも分量が多く必要ということで、最初は低価格帯で4作に分割する構想だったという。
そして二作目[[🎮️『流星ワールドアクター Badge & Dagger』]]をロープライスで発売したものの、このままだと区切りの良いところで止められないということになり、物語的に中途半端になるならば改めてフルプライスでまとまった形で出そうとなったようだ。
サブタイトルについて。
「Gaslight」はそのままガス燈で、裏路地やスラム街の取り残された場所、つまり闇のイメージ。一方で「Bullet」は警察の武器である拳銃であり正義のイメージ。しかしガス灯は光を放ち、銃弾は人殺しの道具という意味合いもある。光と闇が味方によってひっくり返るイメージだという。
### [[🎮️『リルカは幾重に夜を彩る』]]特集
広報の[[👤たま]]氏とシナリオライターの[[👤中島大河]]氏への4Pインタビュー。
企画としては[[シルキーズプラス]]側からタッグを打診し[[👤中島大河]]氏がそれを受理、中島さん側から企画を二案立てて本作が採用されたという経緯。
原画に[[👤Go-1]]さんを希望したのは中島さんからで、この辺りの外部シナリオライターの希望を重視した作品づくりについては前回の[[2025-12-05 📗『BugBug』と📗『メガストア』の2025年12月号を読む#👤胡桃ふゅ のエロゲ業界探検隊 - 👤たま インタビュー|メガストアでのインタビュー]]でも語られていた。
企画の根幹は「1ヒロインでフルプライスを作る」ということ。
そこからシナリオ量や広報展開などを見越して「多重人格」というアイデアが生まれた。もともと中島さんがストックしていたアイデアだが、それを[[シルキーズプラス]]のブランドカラーに合わせて夜の街を意識したしっとり系の物語に仕上げたという。
### 声優STATION - [[👤春乃いろは]]インタビュー
デビュー15周年。このインタビューシリーズでは珍しく(?)養成所時代はサラリと流していた。
初めてエッチシーン有りのヒロインを演じたのが[[🎮️『世界と世界の真ん中で』]]で、最初のエッチシーンでは担当から「痛そうに聞こえる」と注意されてNGを食らったという。
今も試行錯誤でエッチシーン収録の技術を収集。落語好きで、「改めて考えると落語とエッチシーンのお芝居って似ているなって思うんです。音の研究のし甲斐があるなって思うと楽しいですね」とコメント。
[[🎮️『乙女が結ぶ月夜の煌めき』]]では女装男子の主人公役。もちろん全ルート出ずっぱりなので最もセリフ数の多い仕事。
主人公役はルート毎に収録するが、ひとつのルートがエンディングを迎えた後に別の個別ルートに入ったばかりの状態に戻る必要があり、共通ルートを確認しながら調整したという。
今後やりたい仕事として、[[BugBug]]で「懐かしの美少女ゲーム」というコラム記事を書きたいという。ぜひ読みたいので実現してほしい。
## [[📗『メガストア』]] 2026年1月号
### [[🎮️『VenusBlood RAGNAROK International』]]特集
本号最大の6Pの特集。ディレクターの[[👤け~まる]]氏への2Pインタビュー。
海外ファン向けのローカライズ版の制作が国内ファンへの新たなアピールになっているという良いサイクル。
海外PCゲーマーはやはりADVよりもゲーム要素を重視する傾向があるという作り手としての視点は興味深い。
### [[🎮️『みんなの育乳アカデミー ~桃色おっぱい件収録~』]]特集
6Pインタビューなし。
巨乳×大量ヒロインが特徴の新ブランド[[えどわ~る]]のデビュー作。
雰囲気的に[[みるくふぁくとりー]]の後追いブランドかしらんと思ったらシナリオに[[みるくふぁくとりー|みるふぁく]]作品にも参加している[[👤箒星]]氏の名前が。トンマナが似ているのもその影響か。
紹介されているヒロインに付されたセリフがどれもゆるっとしていてちょっと笑った。
あえてセリフ部分のみ抽出。それぞれ別のヒロインのセリフである。2つある行については[[📗『BugBug』]]側ではなぜか異なるセリフだったものを右に追加した。
```
「お兄ちゃん、好き~」
「もぉーしょうがないなぁー」
「あーしにまっかせなさい!」
「うむ、かんぺき」
「せやな」/「がおーー」
「すみません」
「だめ、です」/「いやじゃない、です」
「甘えるんじゃありません」
「合点、承知」
「おっきい」
```
ビジュアルだけだと**空井律**([[👤叶一華]])が気になるかなあ。「甘えるんじゃありません」の人です。
### [[👤胡桃ふゅ]]のエロゲ業界探検隊 - [[👤ルネマン]]、[[👤亮精類]]インタビュー
[[ルネソフト]]のディレクター・広報を担当されているおふたり。
[[ルネ TeamBitters]]はシチュエーションを一枚の絵にした凝ったパッケージが多い。
[[🎮️『それでも妻を愛してる』]]ではホテルに入るヒロインと間男を隠し撮り風に描いているが、「この絵だとキャラじゃなくて手前の看板に目が行ってしまうんじゃないですか」と指摘すると寝取られ好きな代表は「それがいいんだよ」と答えたという。
また、[[🎮️『それでも妻を愛してる2 ~女教師妻・茉莉花の場合~』]]では間男が乗る車の色にこだわって三回も塗り直したと。間男のキャラクターからどんな車に乗るかを考証することは果たして売上に寄与するかは定かではないが、楽しそうな職場である。
2001年に入社された[[👤ルネマン]]さんは元は[[🎮️『ToHeart』]]が好きな葉鍵っ子で、初めて制作に関わった[[🎮️『-もみじ- 「ワタシ…人形じゃありません…」』]]のデバッグ中に「女の子になんてひどいことをするんだ」と思ったという。
黒箱系が多いメーカーだからといって、中の人全員が治安が悪いというわけではないことを示す心温まるエピソードだ。
ルネ作品といえばサブタイトルがセリフである点。それが行くところまで行ったのが[[🎮️『巨乳プリンセス催眠「下賤な貴方のモノを……んちゅっ、んじゅるるる……れろっ、しゃぶったりするものですか!」』]]で、サブタイトルでしゃぶらせている。
いまやブランドカラーのひとつであるが、[[𝕏]]での告知しようとすると文字数を圧迫するし、雑誌掲載時にタイトルがギチギチにされてしまうなど悩みもある。
2009年の[[『レイプレイ』事件]]の煽りを受けたのが[[🎮️『悪の女幹部「この私にオシオキだと?!ふざけるな!」』]]。
当初はもっとドロドロの凌辱作品を考えていたが凌辱が作りづらい世情だったためコメディーに転換。それが功を奏してうまくいき、シリーズ可・オンラインゲーム化を果たす。
## 関連リンク
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