# 2026-01-02 [[📘『マヨネーズ解体新書』]]を読む ## 感想 >[!info] > ![[📘『マヨネーズ解体新書』#概要]] 完全にタイトルに惹かれて図書館で借りる。100ページほどでサクッと読めてマヨネーズ雑学を仕入れられる一冊だ。 そもそも、マヨネーズについて私は何を知っているだろうか? - 卵黄と油と酢から作られる。 - おいしい。 これくらいではないか。つまるところはマヨネーズは調味料という縁の下の力持ち的存在でありそれ自体に注目したことがなかったのだ。 本書もそのことに自覚的で、日本でのマヨネーズ商品が誕生してから100年というタイミングを好機と捉え「気づいたときには、そばにいた」存在であるマヨネーズを深掘りしてくれる。 100年前というと大正14年。明治維新から時間も経過し、日本の西洋化もそれなりに進んだ頃。 マヨネーズ自体は認知されていたものの、それを商品化するにはタイミングが必要だった。その契機となった出来事の一つとして[[関東大震災]]が挙げられる。 「スクラップアンドビルドでこの国はのし上がってきた」とは[[🎞️『シン・ゴジラ』]]のセリフだが、災害とその後の復興は社会構造や人々の意識に大きな変革を促す変動力となる。ここでは西洋化だ。このタイミングでおしゃれなレストランや若者が洋装で街を歩く姿が増え、食品工業(現[[キユーピー]])の創業者[[👤中島董一郎]]はマヨネーズ商品化を決断したという。 そんな歴史のお話にはじまり、現代日本におけるマヨネーズの立場についての話も興味深い。 特にマヨネーズの規格についての話は単にマヨネーズを日常的に食しているだけでは想像が至るはずもないことである。 >[!cite] > 半固体状ドレッシングのうち、卵黄又は全卵を使用し、かつ、必須原材料、卵黄、卵白、たん白加水分解物、食塩、砂糖類、蜂蜜、香辛料、調味料(アミノ酸等)及び香辛料抽出物以外の原材料及び添加物を使用していないものであって、原材料及び添加物に占める食用植物油脂の重量の割合が65%以上のものをいう。 > > 引用:[ドレッシングの日本農林規格](https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/pdf/kikaku_02_doressi_160224.pdf) この記載から、マヨネーズは使える原材料が限定されていることが分かる。ここに記載された原材料以外のものを使用する場合は「マヨネーズタイプ」「マヨソース」「マヨ」といった表現を使わなければならないそうだ。 マヨネーズは様々な食のアレンジに用いられるが、マヨネーズ自体の定義はなかなかに厳しいということが直感的でなく面白く感じた。 普段は脇役のマヨネーズをポリエチレン製ボトルからニュッと出すときに少しだけ意識することが増える、そんな一冊であった。 ## 情報 ![[📘『マヨネーズ解体新書』#目次]] ![[📘『マヨネーズ解体新書』#関連リンク]]