# 2026-04-19 [[🎞️『パリに咲くエトワール』]]を観る
## 感想
劇場で鑑賞。

>[!info]
> ![[🎞️『パリに咲くエトワール』#概要]]
[[🎞️『サイダーのように言葉が湧き上がる』]]や[[🎞️『アイの歌声を聞かせて』]]など秀作が多いものの興行的には毎回苦戦しているように見える松竹配給のオリジナルアニメーション作品。
本作も初週こそは厳しいスタートだったが口コミでじわ売れしているようだ。遅ればせながら鑑賞。なるほど評判の良さも納得。
メインプロットは画家を目指す主人公・**フジコ**([[👤當真あみ]])とバレエダンサーを目指す友人・**千鶴**([[👤嵐莉菜]])との交流だ。
フジコはすぐに画家としての未来に暗雲が立ち込めるが、千鶴を応援するためにパリに残る。そうして彼女を応援する中で自己実現を果たし、最終的には画家としても大成していく様をさらりと描き切る。「推し活」時代のドラマという印象も強い。
二人の少女の成長物語が主軸であるが要素てんこ盛りだ。
20世紀初頭という歴史ものとしての見どころもあれば、次々と出てきては忘れがたい印象を残す多くの登場人物たち。薙刀を中心としたバトルアクションも。もちろん舞台がパリというのも日本のアニメーションとしては目新しく、そして第一次世界大戦の最中ということもありそうしたきな臭さも漂わせる。
キャラクター描写は日本アニメ的なのに、背景描写はところどころ油絵チックな仕上がりになっている。これはフジコの目に見えている世界の見え方を反映しているのだろう。
物語の中心に立つフジコがポジティブに世界を見ている限り、世界はそれに応えてくれるかのようだ。世界にはフジコの心が踊るような美しいものも、戦争や差別といった理不尽もある。そんな中で好きな者/物のために強かに生きる姿は好ましく映った。
キャスティングでは千鶴役の[[👤嵐莉菜]]さんに注目。
大傑作[[🎞️『マイスモールランド』]]では現代日本でクルド人移民として生きる女子高生を演じたが、今作でもまた異国に生きる移民としてフジコとは異なる強かさを魅力的に演じていた。
という訳で総じて満足度の高い映画であったのだが、一点だけ苦言。
本編が始まる前に主題歌と本編映像を用いたミュージックビデオ的な特典映像が流されるのだが個人的にこういうのは嫌いだから止めて欲しい。映画が設計したテンションを、快楽の塊のような映像でぶち壊しているように感じてしまう。
こういう的はずれなことをしているから松竹のオリジナルアニメーション作品は興行に苦戦しているのではないだろうかと思わずにはいられない施策だった。
## 情報
![[🎞️『パリに咲くエトワール』#予告編]]
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