# 2026-06-04 [[🎞️『炎上』]]を観る
## 感想
劇場で鑑賞。

### [[🎞️『天気の子』]]ダークサイド
[[👤森七菜]]を主演に歌舞伎町を描く。
個人的に[[🎞️『天気の子』]]が好き過ぎることもあり、この映画を[[🎞️『天気の子』]]のダークサイドとして観た。
[[👤新海誠]]的なアニメーションとはまた異なるサブカル文脈が色濃く反映された「歌舞伎町」を舞台に、[[👤森七菜]]演じる少女が燃え上がるように雲の上へと飛んでいく……。
鑑賞したのは[[📍テアトル新宿]]。4月公開にもかかわらずいまなお公開中で助かった。上映開始から約二ヶ月経過した平日なのに半数近く席が埋まっており、評判の高さを感じた。
トー横キッズという題材もそうだが、どこか若さを感じる映画だ。派手な手法を様々盛り込んで映像を作り込むタイプの映画で、ガチャガチャしていることは間違いない。
しかし、そのガチャガチャ感が当時話題になったトー横のあの感じに相応しいとも感じる。主人公であるじゅじゅ([[👤森七菜]])はまるで民俗学的に彼らの通過儀礼を経て仲間となり、キッズのまま、社会のダークサイドで生きていくことになる。
### 露悪でポップな映像演出
そこにたむろする仲間たちの紹介シーンの派手さから一転、どこかドキュメンタリーのようなインタビュー風の映像が挟まったりと忙しない。
その中でぎょっとするのが、[[ストリートビュー]]のように空間を合成でツギハギして静止した3D空間を構築する映像だ。3D空間そのものを俯瞰的にとらえたその映像はゲーム画面らしくも見える。そんな独特な映像でじゅじゅの脳内のイメージ、トラウマとなった過去の思い出が描かれるのだ。
個人的にはその映像に「[[👤ニール・ブロムカンプ]]の[[🎞️『デモニック』]]みたいだ!」と変にテンションが上ったりしたのだが、この映画においては彼女のトラウマの場面そのものを「燃やす」ための手法として用いられており、なるほどこういう使い方があるかと感心した。
過剰にフィクショナルな設定から現実のトー横キッズとリアリティが接続することはなかった。
それでも行き場を失った少年少女がどう生きているかという点については改めて社会問題として捉え直す必要を感じた。
直近にプレイしたエロゲーである[[🎮️『友恵の探偵物語 ~のぞき魔な私の天職~』]]でもトー横キッズを意識しただろう物語があった。
そこに登場する人物が「私ら、人生終わってるから!」と明るく笑って言い放つあの空気感を、より濃密に吸うことができた。
やっぱり終わっているのはこの国だ。
>[!check]
> 探偵という仕事のついでに情事を覗き見るアダルトゲーム。家出息子の生存を確認してほしいという依頼に関するエピソードでは、パパ活女子同士の友情や、ホス狂いが生じる仕掛けなど、本作と近いものが描かれる。
>
> - [[🎮️『友恵の探偵物語 ~のぞき魔な私の天職~』ネタバレなしレビュー]]
## 情報
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