# 2026-07-10 [[🎞️『ヌーヴェルヴァーグ』(2025年)]]を観る
## 感想
劇場で鑑賞。

>[!info]
> ![[🎞️『ヌーヴェルヴァーグ』(2025年)#概要]]
[[ヌーヴェルヴァーグ]]。1950年代末のフランスの映画運動を指す語であり、映画史的には避けては通れない作品群が数多くあるということは頭では分かっているのだが、個人的には[[🎞️『大人は判ってくれない』]]くらいしか観られていない。
そんな訳で未鑑賞の[[🎞️『勝手にしやがれ』]]の誕生秘話的な伝記映画である。当時のフランス映画人([[👤ジャン=リュック・ゴダール|ゴダール]]、[[👤フランソワ・トリュフォー|トリュフォー]]、[[👤エリック・ロメール|ロメール]]くらいしかピンとこない)が次々と現れる序盤に少したじろぐが、そこを超えると決して小難しくない、見やすい映画だった。
劇中で映画は五つの要素から成ると述べられる。ずばり、脚本、配役、撮影、編集、公開だ。本作ではそのうち「撮影」を中心に描く。
すでに映画評論家としてそれなりに評価を受けていたが、短編映画とドキュメンタリー映画の編集くらいしかしたことのない[[👤ジャン=リュック・ゴダール]]。
彼の長編映画デビューの撮影現場はこれまでの映画撮影の手法とは異なり、スタジオ外のロケ撮影にこだわり、脚本はその場で次々と変更し、即興演技を要求する。「行き当たりばったり」という言葉が相応しい現場に、参加スタッフも右往左往させられる。
そんな泥船のように思えた企画であったが結果的には映画史に残る傑作となり、まさに「新しい波」を映画界にもたらした。
我々観客はそんな成功の歴史を知っているため、地獄の現場も笑って見られるという寸法である。それはすべての創作活動を肯定し、ある種の青春映画的な趣もあった。
ちょうどこの頃、撮影中に生じたトラブルが泥沼の様相を呈している某ドラマも、視聴率や評価面で好調であれば(つまり関係者たちに余裕があれば)内々で対処できたのでは……などと余計なことを思ったりもした。
監督はアメリカ人の[[👤リチャード・リンクレイター]]。
12年間に渡って撮影された[[🎞️『6才のボクが、大人になるまで。』]]などを観るに、既存の「映画の作り方」から逸脱した方法論を実践する彼もまた[[Fragments/ヌーヴェルヴァーグ|ヌーヴェルヴァーグ]]に強く影響を受けた作り手なのだろうなと思わされた。
## 情報
![[🎞️『ヌーヴェルヴァーグ』(2025年)#予告編]]
![[🎞️『ヌーヴェルヴァーグ』(2025年)#主要スタッフ]]
![[🎞️『ヌーヴェルヴァーグ』(2025年)#関連リンク]]