# 2026-07-19 [[🎞️『パッセンジャー』(2026年)]]を観る
![[レーティング#^r-15]]
## 感想
劇場で鑑賞。

>[!info]
> ![[🎞️『パッセンジャー』(2026年)#概要]]
### [[ジャンプスケア]]の名人芸
[[🎞️『HELP/復讐島』]]の感想でも語ったが、真夜中の山道を走る車中で大きなイノシシと遭遇したというささやかな怖かった経験を持つ私としては、車とホラーと聞いたら駆けつける他ない。
>[!check]
> 今年のスリラー・ホラー系ジャンルの豊作はこの作品から始まったイメージ。
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> - [[2026-01-31 🎞️『HELP/復讐島』を観る]]
改造したキャンピングカーでノマド生活をはじめたカップル。
しかし、偶然出くわした事故現場で何やらわるいものに憑かれてしまい、いくら車を走らせても恐怖が追いかけてくる。そんなミニマルなホラーだ。
本作を観てはたと気づく。エンジン音、カーステレオ、クラクション、防犯ブザー、そして衝突――自動車の周りには[[ジャンプスケア]]に使えるギミックが満載だ。
監督は[[🎞️『ジェーン・ドウの解剖』]]が有名な[[👤アンドレ・ウーヴレダル]]。惚れ惚れするような(そして思わずお尻が浮いてしまいそうになる)[[ジャンプスケア]]の連打で楽しませてくれる一作だった。お腹いっぱい大満足!
オープニングシークエンスから不穏な夜の森林でのドライブ。
助手席の男が立ちションのために車を出ると止まらないクラクション音。なんだなんだと戻ってみると運転手がいない。
周囲を探索する男を長回しで捉えるカメラワークに、いったいどのタイミングで恐ろしいものが飛び出してくるのか……という作り手との読み合いが始まる。思い返せば長回しによる恐怖の宙吊り感が見事に決まっているシーンが多かった。
### ひとり夜道を歩く
個人的に本作で一番印象に残っているのが、ヒロインの**マディ**([[👤ルー・ロベル]])がジムからキャンピングカーへと歩いて戻るシークエンスだ。
ここも長回しでマディを捉える。
キャンピングカーへ向かう途中にこちらを盗み見ているように感じる男が乗った車が視界に入り、そちらに気を取られていると彼女の前を別の車が横切る。間一髪で事故を回避してまたキャンピングカーへ向かおうとすると、今度は後ろから足音が聞こえてくる。
怖くなった彼女が後ろを向くとカメラもそれに追随して後ろに振り向き、何もないことを確認して再びキャンピングカーへ向かおうとすると、なんと距離が遠くなっている。
そんな、登場人物と観客をじわじわと憔悴させるホラー演出が見事なカメラワークで成されているのだ。
女性が一人で夜道を歩く恐怖を、男性である私は想像することしかできない。
だけど私が夜道を歩くときに覚える恐怖よりもそれが大きいことは想像に難くない。
そんな想像をより確固のものとしてくれた凄いシーンだった。
## 情報
![[🎞️『パッセンジャー』(2026年)#予告編]]
![[🎞️『パッセンジャー』(2026年)#主要スタッフ]]
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