# 2026-07-25 [[🎞️『ブリング・ハー・バック』]]を観る ![[レーティング#^r-15]] ![[ネタバレ#^warning]] ## 感想 劇場で鑑賞。 ![Xユーザーのこーしんりょー@SpiSignalさん: 「『ブリング・ハー・バック』観た。世にもおぞましい儀式は、世にもおぞましいが故に実行が難しい。ましてや女性一人で成り立たせるにはそれはそれは狂気的な執念がなければ達成不能だろう。この映画はそんな無茶に挑戦し、そしてその無茶に相応しい混沌を浴びせてくる。げっそり。」 / X](https://x.com/KO_SHIN_RYO/status/2081021736238321897) >[!info] > ![[🎞️『ブリング・ハー・バック』#概要]] ### 儀式はつらいよ 私たちは、弱者が恐ろしい目に遭う映画を観て恐怖を感じる。作り手が巧みな話術で観客を主人公へ寄り添わせ、「もし自分が同じ立場だったら」と想像させるからだ。 しかし、弱者を脅かす側にもまた物語がある。多くのホラー映画では、観客が誤って怪物側へ肩入れしないよう巧みに距離が保たれるが、本作はむしろそこへ踏み込んでくる作品だったように思う。 孤児となった兄妹と、それを引き取る里親。 里親である**ローラ**([[👤サリー・ホーキンス]])はある儀式を企てており、そのために妹**バイパー**([[👤ソラ・ウォン]])を利用しようとする。 そのことに気づいた兄**アンディ**([[👤ビリー・バラット]])は妹を救えるか、という筋立てである。 ローラが目論む儀式というのが、およそ女性一人だけで完遂できるようなものとは思えない。 彼女は事ある毎に儀式の手順を収めたビデオを見返しながら準備を進めるのだが、おぞましい儀式を遂行するためには、それこそおぞましいほどの狂気的な執念――ガッツが必要なのだ。 その点、ローラはガッツはあるが、それでも順風満帆とはいかない。儀式に適した孤児としてバイパーを引き取ったはよいが、兄のアンディの存在は彼女にとっては障害でしかない。 また、家にはもうひとりの子供である**オリバー**([[👤ジョナ・レン・フィリップス]])がいる。彼もまた儀式に必要な存在なのだが、その危うい性質故に彼を制御するのは一筋縄ではいかない。 すなわち、本作は陰惨なホラーであると同時に、無謀とも思える儀式を何としてでも成功させようともがくローラの物語として観ることもできる。だからこそラストシーンはどこか救いのある余韻を残すのだろう。 ローラは紛れもなく狂気に囚われたホラーモンスターである。しかし同時に、一人の母親として、最後には正しい選択をすることができた――そう解釈することもできるだろう。 ## 情報 ![[🎞️『ブリング・ハー・バック』#予告編]] ![[🎞️『ブリング・ハー・バック』#主要スタッフ]] ![[🎞️『ブリング・ハー・バック』#関連リンク]]