# 2026-08-01 [[🎞️『ラブ≠コメディ』]]を観る ![[ネタバレ#^warning]] ## 感想 劇場で鑑賞。 ![Xユーザーのこーしんりょー@SpiSignalさん: 「『ラブ≠コメディ』観た。メタ・ラブコメ作品として一周回って「ベタ」をやり切るのは偉いと思いつつ。ちょうどドラマの撮影時のトラブルが世間を賑わせたばかりのこのタイミングだと、騙し討ちのような形で説得するというクライマックスはフィクションとはいえ飲み込みにくい。」 / X](https://x.com/KO_SHIN_RYO/status/2083566837699408209) >[!info] > ![[🎞️『ラブ≠コメディ』#概要]] ### メタ・ラブコメ 30歳を間近に控えた俳優の**神崎麗司**([[👤中島健人]])はその顔の良さからキラキラしたラブコメドラマの顔として人気者だが、本人は重厚なドラマの出演と、そして俳優として泊の付く賞を求めていた。 しかし次の仕事はまたもやラブコメ。**『壁ドン!床ドン!君にドーン!』** というベタな企画はラブストーリーの神様と呼ばれる脚本家**橋谷きな子**([[👤財前直見]])の本。とは言え型どおりな仕事にやる気が持てない麗司だったが、ヒロイン役のアイドル**美里**([[👤長濱ねる]])の熱意に心動かされている――というあらすじ。 「ラブコメドラマを演じること」を描くメタ・ラブコメだ。 ベタを通り越してもう一昔前感すら感じさせる劇中ドラマのタイトルもあって「キラキラしたラブコメドラマ」を俯瞰的にパロディするという意味では昨年の[[🎞️『ロマンティック・キラー』]]に似た企画に見えるが、味わいとしては少し違った。 >[!check] > [[🎞️『ロマンティック・キラー』]]はヒロイン側がキラキラ展開に表向き「ノー」を突きつける役回りで、今作とは男女の役割が逆である。 > > - [[2025-12-15 🎞️『ロマンティック・キラー』を観る]] 今作はパロディとは言え「ラブコメドラマを演じる役者」という構造のため、より実直にラブコメドラマ論を展開し、かつヒロインの熱意に現場が動かされるお仕事映画としての一面も持つ作品だ。 この年齢なのにラブコメなんて……という主人公を演じながらも、きちんとラブコメドラマの"ベタ"をやり切る[[👤中島健人]]は偉いなあと思いながら観た。 ### コミュニケーションを諦めないで そんな内容で基本的には楽しく観られたが、ちょうど現実でテレビドラマの撮影現場でのトラブルを巡る報道があったばかりというタイミングで、劇中の描写が飲み込みづらかったところもあった。 終盤、「アドリブは許さない」という脚本家が提示した脚本に納得がいかず、現場側でドラマの結末を変えようとする展開がある。 脚本家を現場から離れさせている間に準備を進め、騙し討ちのような形で変更したテイクを撮影するという流れで、もちろん脚本家は激怒するのだがそこをスタッフ全員で謝り倒して認めさせるのだ。 これはフィクションなので、権威的な脚本家という悪役のような立ち回りをするキャラクターを置き、それに対して「騙し討ち」「スタッフ全員で謝り倒す」という闘い方で望む結果を勝ち取る展開が「面白い」のは間違いない。 一方で、直近のトラブルから我々が得るべき教訓は、実際の現場では粘り強いコミュニケーションを重ねた上での調整で全員が納得できる妥協点を探るべきということだったと思う。それを怠った結果、事後になって週刊誌やSNSで空中戦が繰り広げられ、件のドラマや役者のファンを落胆させたのではなかったか。 それはフィクションとしては「つまらない」現実なのかもしれない。しかし、お仕事映画としてはそのつまらなさを引き受けることも必要なのではないか、とそれこそつまらないことを考えてしまう鑑賞になってしまった。 これは本作の欠点というよりも、公開タイミングが悪かった、不運だったとここでは表現しておこう。 ## 情報 ![[🎞️『ラブ≠コメディ』#予告編]] ![[🎞️『ラブ≠コメディ』#主要スタッフ]] ![[🎞️『ラブ≠コメディ』#関連リンク]]