# 2026-08-04 [[📗『BugBug』]]と[[📗『メガストア』]]の2026年9月号を読む インタビューを中心に気になった記事をメモする。 ## [[📗『BugBug』]]2026年9月号 ### [[🎮️『王様恋愛』]]特集 今号最大の10Pの特集。ディレクターの[[👤天都]]氏への1Pインタビュー。 前作[[🎮️『恋愛、はじめまして』]]、前々作[[🎮️『コイバナ恋愛』]]と青春をテーマとした作品が二作続いたので、180度違うものを作ろうとして進んだ企画。[[ASa Project]]のテイストで「エロ重視」というコンセプト。 ムービー関連の素材を[[YouTube]]や[[ソーシャル・ネットワーキング・サービス|SNS]]に載せるのが心配と述べる。これって従来よりもエロ重視にしたからこその心配だよなあと世知辛く思ったりした。 ストーリー展開が2人×4ルートという特殊な構成。二人組の組み合わせは原画家で決めており、複数プレイのイラスト負担を減らそうという意図。 ヒロイン10人全員を同時に相手にするシーンはなし。「10人同時に抱くシーンを1回」と「1人ずつ抱くシーンを10回」だったらほとんどのユーザーが後者を選ぶだろうと語る。個人的には、大人数でくんずほれつも好きなのだが、10人になるとさすがに散漫になりすぎるから賢明と感じた。 「誰が好き?」ではなく「誰を抱く?」みたいな選択肢はアサプロでは本作が最初で最後になるかもと語る。この選択肢が本作の世界観を象徴しているというのは納得感がある。 ### [[🎮️『FORTUNE×WORLD ~僕らがゲームを作る理由~』]]スタッフ直撃インタビュー [[GLOVETY]]新作[[🎮️『FORTUNE×WORLD ~僕らがゲームを作る理由~』]]について、企画・シナリオの[[👤新島夕]]氏への4Pインタビュー。 オリジナル作品としては[[🎮️『アインシュタインより愛を込めて』]]以来6年ぶり。本格SF青春作品から、SF色のないゲーム業界ものへのシフト。 もともと[[GLOVETY]]の二作目は[[🎮️『魔法つかいのはじめかた』]]になる予定でこちらはSF系のシナリオだったが現在は発売日未定の延期状態。そちらと並行に進めていた二本の企画のうちの一本が本作となる。新島さんとしては、[[🎮️『恋×シンアイ彼女』]]を書いて以来ずっとSFやファンタジー要素のない作品を書きたいと思っていたという。 [[🎮️『創作彼女の恋愛公式』]]を例に上げて、ゲーム業界ものは美少女ゲームの一ジャンルとして確立されていると感じているという。 しかしそうした作品でも学園ものとミックスした作品が人気があって、純粋にゲーム制作業界物というと名作と呼ばれる作品はあっても数は多くない。そこに自分がもう一本作ってもニーズがあるのではないかと考えたと。 だから業界追体験ものという色が強い企画。そして「青春」は販促資料を作る過程で入れた。そのことを次のようにまとめている。 >[!cite] > **新島**:そうですね。僕らおじさんたちのゲーム制作の経験を「青春だった」とか言うのって恥ずかしいじゃないですか(笑)。でも美少女ゲーム業界に入った20年前からの経験を元に作ったゲームのキャラが青春しているなら、僕らのこれまでもその時々しか出来ないものだったんだろうなあって思ったりもしました。 > > ――では改めて作品のコンセプトというのは? > > **新島**:ゲーム作りを追体験してもらう。ゲーム作りって大変なことが8で楽しいことが2くらいなんですが、その2を6くらいに膨らませて楽しんでもらえたらいいなと考えていたら、ユーザーさんが感情移入出来る青春ものになったという感じですかね。 > > 引用:[[📗『BugBug』]]2026年9月号 p.63 全年齢向けなのは企画時点から考えていたという。美少女ゲーム業界や美少女ゲーム制作をメタ的に扱う作品世界が18禁だと、美少女ゲームあるあるがメタにならないと考えたため。 例えとして「ムフフシーンで結構しゃべる」とかをネタ的に扱っているのに、ゲーム中の現実のエッチシーンでキャラたちが同じことをやってしまうと「美少女ゲームあるある」がメタにならないと説明する。 一般作として販売するために、キャストオーディション用の資料にも美少女ゲーム制作を扱うことや、このレベルのエッチなセリフが出てくると言ったラインを明示した。販売会社とも一般作として売れるラインについて何度も相談したという。 キャラクター紹介にて、伝説的ライター**豊後俊一**についての言及。ここは引用しておこう。 >[!cite] > 一つお話しておかなければいけないんですが、彼を見て「あの人がモデルではないか」と邪推される方がいらっしゃると思いますが、そんな意図は全くありませんし、某社前社長にはちゃんと話を通してあります。「某社の某氏に似ていそうなキャラが出てきます」と言ったら「大丈夫」と(笑)。 > > 引用:[[📗『BugBug』]]2026年9月号 p.64 ということだそうです。安心ですね。 豪華限定版のパッケージには「FORTUNE×PARTY招待券」を同梱して、発売後にイベントを開催する予定。こちら含めて、発売後も話題になるような仕掛けを考えているという。 また現段階では完全に一般に移行する予定はなく、現在動かしている企画も18禁で、今後も基本的には18禁の美少女ゲームを制作していこうと思っていると述べる。 ### 声優STATION - [[👤桃山いおん]]インタビュー 2012年デビュー。美少女ゲームの存在を知ったきっかけは中学生の時に視た[[🎮️『君が望む永遠』]]のTVアニメ。本作をきっかけにコンシューマ版の美少女ゲームをプレイしていたという。 そういう経緯もあり、養成所の頃から事務所のマネージャーには美少女ゲームの仕事もやりたいとアピールしていたとか。 デビュー作が[[🎮️『真剣で私に恋しなさい!S』]]と大作。所属1年後くらいに受けたオーディションで代表作もなかったが選んでもらえた。初めての収録では初日の収録分は取り直しになったが丁寧にディレクションしていただけたという。 [[『クリミナルボーダー』シリーズ]]では3年に渡って同じキャラクターを演じるにあたり、シリーズを重ねるにつれて担当したキャラクターの器をどんどんはみ出していったと語る。 個人的に、最終作の[[🎮️『クリミナルボーダー life sentence』]]での琴子の成長と、彼女の大一番の出番で放つ以下のセリフが作中で一番の笑いを掻っ攫ったことが思い出される。このセリフがどう面白いかは、自らの目と耳で確かめろ!! >[!cite] > 琴子 > 「いえ、失礼。映画みたいですね。 > 抗争など、はじめて見たもので…… > わぁっ、ふふふっ」 > > 引用:[[🎮️『クリミナルボーダー life sentence』]] ### BugBugクリエイター列伝EX - [[👤薄迷]]インタビュー 不定期連載のクリエイターインタビュー企画。私が[[📗『BugBug』]]を購読し始めて以来はじめての本誌連載になる。これこれ、こういうのを求めていた。 [[🎮️『廃村少女 ~妖し惑ひの籠の郷~』]]から始まったシリーズをヒットさせた[[エスクード]]の[[薄迷]]氏へのインタビュー。当時デビュー3年目だった。 シナリオライターに興味を持ったのは中学生の時にプレイした[[🎮️『Ever17 -the out of infinity-』]]。ゲームだからできる表現に衝撃を受けたという。 もともと「文章で食べていきたい」と思っており、大学院時代にはウェブライターの仕事もしていたが、それは自分が思っていた「文章で食べる」とは異なっていた。 そんな折、[[エスクード]]では[[🎮️『姫と穢欲のサクリファイス』]]の制作が難航しており、「書けるヤツはいないか」となったときに大学時代の先輩が推薦してくれたという経緯で商業ゲームにデビュー。その先輩とはTRPGサークルで縁があり、そこでGMとしてシナリオを書いていたのがきっかけだった。 その時は外部ライターとして1ルートを担当し、完成後に続ける意志があれば正社員として、という話があって入社。 [[🎮️『廃村少女 ~妖し惑ひの籠の郷~』]]の企画はかなり以前から温めており、もともと大学で民俗学を専攻していたことからそこで得た知識で一本作れないかと。そこに廃墟趣味が合わさって「日本の廃村を舞台に少女たちとのハーレム的展開を描きながら、最終的には村の謎を解く」という企画書を書いたという。 ヒットの要因として、発売当時は伝奇・サスペンス・ホラーを中心にした同種の作品が少なかったことを挙げる。また、[[エスクード]]は純愛や凌辱に一辺倒なゲームは作っておらず、本作もその思想に沿ってヒロインを犯したりしながらも最終的には協力し合って問題解決に向かうシナリオになっている。そこが純愛やキャラクター重視の作品からより刺激の強い作品に進みたいユーザーにとってのクッションのような位置づけになったのではないかと分析している。 思い返せば今年は[[🎮️『誰ソ彼のシェイプシフター』]]や[[🎮️『ネモフィリア-We pass each other-』]]など、似たジャンルの作品が増えてきている印象。 [[🎮️『悠刻のファムファタル』]]では広報の仕事もしていたが、シナリオ以外の仕事、例えばディレクターなどをやってみたいかという質問。それに対し、[[エスクード]]では明確にディレクターを置いておらず、シナリオライターがディレクター的な立ち位置になると語る。 この辺りのクリエイター間の役割分担の内情話はメーカーごとに違いがあって面白い。 ## [[📗『メガストア』]] 2026年9月号 ### [[🎮️『ギャル姉Z〜ガチ気持ちイイ!! アタシたちがアンタの肉オナホになってやる〜』]]特集 巻頭6Pの特集。ディレクターの[[👤ゆあタン]]氏、シナリオの[[👤玉城琴也]]氏、原画の[[👤Hz]]氏への2Pインタビュー。 販売ペースが早い[[POISON]]系列ブランド。開発は常に5~8本くらい同時並行で動かしており、今も2028年の夏~秋くらいに発売するタイトルまで仕込んでいるという。 [[👤玉城琴也]]さんは[[戯画]]の[[『キス』シリーズ]]の印象が強くあまり黒箱イメージはないものの、フリーランスでエロけりゃなんでも書けると豪語。ガッツリと催眠シチュエーションに寄った作品は初めてなので、良い機会とばかりに携わったという。インタビューの受け答えも面白かった。 [[POISON]]は多くの作品で[[Steam]]版も展開もしており海外ファンも多い。海外ユーザーは「こうしてほしい」「こんなプレイ考えました」とアンケートにダイレクトに記載してくれることが多いとのこと。参考になる一方で過激な内容も多く、どう実装するか頭を悩ませているという。 ### [[👤胡桃ふゅ]]のエロゲ業界探検隊 - [[👤なかせひな]]インタビュー 声優キャリア25年。声優事務所HoneyRush代表。 もともと「この年齢の時にやっていた仕事で起業しよう」と決めていて、宝石商をやろうと思ってそちらの業界ともパイプがあったが、その時期が声優として一番忙しい時期だったので声優事務所を起業したという。 キャスティングについての話が興味深い。結論、メーカーによって方法はバラバラなのだが、メーカーから希望を出す場合、音響監督から候補を出すことも、オーディションの場合もある。どの方法にするか相談に乗ることもあるという。