# 2026-08-27 [[🎞️『グレイ・ミッション』]]を観る ## 感想 劇場で鑑賞。 ![Xユーザーのこーしんりょー@SpiSignalさん: 「『グレイ・ミッションやらは観た。近年のガイ・リッチー映画はキャストやジャンルをずらしながら似たような映画を乱発していて本作のこともすぐに忘れてしまいそう。今回はケイパーミッションとミリタリーアクションのミックスで、入念な準備が物を言う無骨な人質救出映画。面白かったよ。」 / X](https://x.com/KO_SHIN_RYO/status/2092974962680422605) >[!info] > ![[🎞️『グレイ・ミッション』#概要]] ### ガイ・リッチー映画、憶えていられない問題 [[👤ガイ・リッチー]]映画、毎回観るたびに面白いと思いつつ、だいたい3日後にはその内容を忘れている。 映画なんてものは鑑賞中の時間だけ楽しめればそれで十分であり、何かしらのお土産――たとえば「学び」だとか――なんてものは必要ないのだ、といえばそれまでなのだが、彼の近作はどれも似た作風で余計に憶えていられない。 共通するベースは男気あふれるドンパチアクションだ。そこに[[ケイパー]]要素や[[ノワール]]、ミリタリなどのジャンルを毎回適度にブレンドしている。 今作では近作で主演を務めた[[👤ヘンリー・カヴィル]]と[[👤ジェイク・ギレンホール]]がダブル主演しており、ますますややこしくなる。 個人的に、このややこしさに対抗するために、[[🎞️『アラジン』(2019年)]]より後の作品群をまとめて鑑賞して比較してみたいと思ったりした。今後企画としてやるかも。 ### プロの仕事とは準備をし、その準備の通りに成功させること 敏腕弁護士**レイチェル**([[👤エイザ・ゴンザレス]])は、元[[SBS]]の**シド**([[👤ヘンリー・カヴィル]])と元[[ネイビー・シールズ]]の**ブロンコ**([[👤ジェイク・ギレンホール]])を雇い、グレーな手段も厭わない債権回収を専門としている。 次の標的は、資産運用会社から10億ドルを奪い取った大富豪**サラザール**([[👤カルロス・バルデム]])。レイチェルは彼の資産や法人を次々と差し押さえ、交渉の場としてサラザールが支配するスペインの島へと赴く。 ざっとあらすじを書くと情報量が多いように思うが、本作は極限まで説明を削ぎ落としている。 なぜレイチェルがこんな危険な仕事ばかりしているのか、なぜシドとブロンコは彼女に雇われているのか、まるで説明がされず「みなさんご存知」といわんばかりに話は進む。 とはいえ後者については[[👤ガイ・リッチー]]映画で主演を務めた二人を添えることで説明不要でヒーローであるという説得力が保たれているのがおかしくもある。 そして本作はとにかく「準備シーン」を入念に描く。 サラザールが支配する島からレイチェルを脱出させるためのプランを複数立て、それらプランを滞りなく実現させるための移動経路や制限時間の調整をし、秒単位で実施できるよう訓練する。 [[ケイパー]]映画は基本的に準備を描き、この準備どおりに本番の犯罪計画が進行するかを描くジャンルであるが、本作ほど執拗に準備を描くのは珍しく、個人的にそこが新鮮に感じた。 ネタバレにならないようぼかして言うと、肝心の本番は思いもよらない形で訪れる。ところが準備があまりにも入念だったこともあり、その本番も基本的には準備した通りに進行する。 その手際の良さにサスペンスのハラハラがない、と批判することもできるだろう。しかし、本作はその手際の良さこそが「プロの技」として格好良いものとして映しているようだ。プロの仕事とは準備をし、その準備の通りに成功させることなのだ。 準備、そして本番。このソリッドな物語構造だけがあり、キャラクターや設定の説明といった贅肉を削ぎ落とした結果剥き出しになる「プロの技」感は、本作ならではの面白みのように感じた。 ## 情報 ![[🎞️『グレイ・ミッション』#予告編]] ![[🎞️『グレイ・ミッション』#主要スタッフ]] ![[🎞️『グレイ・ミッション』#関連リンク]]