# 2026-08-30 [[🎞️『プリミティヴ・ウォー 恐竜戦争』]]を観る
![[ネタバレ#^warning]]
## 感想
劇場で鑑賞。

>[!info]
> ![[🎞️『プリミティヴ・ウォー 恐竜戦争』#概要]]
### 辻褄とか整合性とか
ベトナム戦争×恐竜である。ベトナム戦争映画が好きな人もいれば、恐竜映画が好きな人もいる。そのどちらの子供心も満足させる映画が登場だ。
驚きなのが、いずれも大予算が必要そうに感じるジャンルであるにもかかわらず、監督である[[👤ルーク・スパーク]]の名前がそのままスタジオ名となっているSparke Filmsが制作した、オーストラリアのインディー映画である点だ。監督がそのまま制作・脚本・編集・美術を担当している、まさに個人の熱意をエンジンに完成した映画である。日本で言えば遠未来SFをストップモーションアニメで描く[[🎞️『JUNK HEAD』]]シリーズに近いのかも。
それでは一体どんな理屈でこの二つのジャンルがミックスされるのか。
どうやら、戦争真っ只中のベトナム国内の奥地でソ連がある秘密実験をする過程で[[ワームホール]]が発生してしまい、先史時代の恐竜たちが現代に召喚されてしまったということらしい。
思わず「*WHY SOVIET PEOPLE!?* 」とお尋ねしたくなるツッコミどころしかない設定だが、辻褄とか整合性とかに厳しい場所、例えばお堅いメジャースタジオではこのような[[ジャンルムービー]]は生まれ得ないのだ。
>[!note]
> このノートを書いているときにちょうど[[ジャンルムービー]]と脚本の整合性について語っている以下の動画を視ていた。
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> 
あくまで重要なのは、米軍と恐竜が闘うというシチュエーションだ。それこそが作り手がやりたいことであり、観客が観たいものなのだ。
こうした欲望をストレートに満たすためには理性が警告するストップの標識を飛び越えなければならない。本作はそのジャンプに見事に(?)成功しているといえる。
### お気に入りは無限湧きデイノニクス。
恐竜映画というジャンルは[[『ジュラシック・パーク』シリーズ]]という金字塔が偉大すぎることに加え、他作品との差別化の難易度の高さもあってか、サメ映画などと比べて競合が少ない[[ブルーオーシャン]]のように思える[^1]。
しかし2026年の夏は本作と[[🎞️『オークストリートの異変』]]というふたつの恐竜映画が日本で盛り上がっている特異な状況である。
>[!check]
> こちらは80年代のファミリー向けアドベンチャー映画を思い出させる作風に現代的な考証の恐竜を登場させている点に特徴がある。
>
> - [[2026-08-15 🎞️『オークストリートの異変』を観る]]
いずれも恐竜映画として大変楽しく、同時に恐竜のおそろしさを味わえる作品であったが、個人的には本作に軍配を上げたい。
なぜなら、私の心の中に住む男の子が好きな恐竜は[[ユタラプトル]]や[[デイノニクス]]といった機敏な小型肉食恐竜であり、本作のほうがその量と出番が多いからだ。クライマックスではまるでゲームの無限湧きのように四方八方から現れては襲いかかる彼らに目を輝かせていたのである。
男の子は好きなものがたくさんある方が嬉しいもので、本作の大放出ぶりはまるで二郎系ラーメンのようだった。
最後に、本作はエンドクレジットでQRコードが表示される。
日本では基本的にエンドロール中にスマホを取り出すことはマナーとしてNGとされるため読み取ることはできないが、公式の[[𝕏]]で件のQRコードを掲出している。ちょっと笑えたので、ぜひ鑑賞後に観てみよう。

## 情報
![[🎞️『プリミティヴ・ウォー 恐竜戦争』#予告編]]
![[🎞️『プリミティヴ・ウォー 恐竜戦争』#主要スタッフ]]
![[🎞️『プリミティヴ・ウォー 恐竜戦争』#関連リンク]]
[^1]: どちらのジャンルも海は赤い血で染まっているのだが。