# 2026-09-09 [[🎞️『バックルームズ』]]を観る
## 感想
劇場で鑑賞。

>[!info]
> ![[🎞️『バックルームズ』#概要]]
### 理解不能な領域
「鑑賞後に世界の見え方が変わる映画」というものがある。本作もそのひとつに数えられるだろう。
人類はこの世界を把握しようと既知の範囲を広げてきた。残りは宇宙か深海か、という現代において、人間の想像力が生み出す「世界の裏側」という新たなフロンティアをこの映画は提示する。
元の都市伝説はまったく知らない。
大元となるネットミームの[[リミナルスペース]]という概念は[[🎞️『SKINAMARINK スキナマリンク』]]で知ったが、そのコミュニティから登場した映像作家が本作の監督[[👤ケイン・パーソンズ]]。彼とコミュニティが[[The Backrooms]]の基本設定を創作し、現在もその世界観を広げながら人気を誇っているということらしい。
>[!note]
> [[👤ケイン・パーソンズ]]監督が当時16歳で撮影し[[YouTube]]に投稿した[[The Backrooms]]動画が以下。
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そういう出自なのもあって、本作の内容は理解不能というか、そもそも何も解決しないし、[[The Backrooms]]の正体が明確になることもない。もちろんその不明瞭さが考察を誘発し、ますますコミュニティが盛り上がるという、いかにも現代的なコンテンツという感じがする。
結果として本作の映画体験は、何やらワケの分からない不気味なものを見せつけられて、結局何も分からないまま劇場から放り出される体験だ。
しかしそれは、放り出された後の世界の見え方が変わる体験だ。私たちが存在すると信じるこの世界の裏側に、まだ理解不能な領域が無限に広がっているのではないかという想像力がこの映画を通して埋め込まれるのである。
ホラー映画としては、その新規性をアピールした宣伝の割には「異形の怪物に追いかけられる」という既存の恐怖の型にはまっている点も多くて肩透かしではあった。
しかし「異空間」の表現と、そこに現れる「人間の記憶が生み出すあやふやなオブジェクト」が生じさせる独特な気味の悪さを堪能することができた。
今年、[[🎞️『オブセッション 災愛』]]と本作の二作が、共に[[YouTube]]出身の若手監督の作品にしてアメリカ本国で[[🎞️『スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー』]]の興収を超えたと話題になったが、個人的には本作に軍配を上げたい。
>[!check]
> 本作は[[A24]]配給、[[🎞️『オブセッション 災愛』]]は[[ブラムハウス・プロダクションズ]]配給だ。この配給会社の違いが、この二作が同じホラーでありながら異なるカラーであることを雄弁に示している。
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> - [[2026-07-18 🎞️『オブセッション 災愛』を観る]]
## 情報
![[🎞️『バックルームズ』#予告編]]
![[🎞️『バックルームズ』#主要スタッフ]]
![[🎞️『バックルームズ』#関連リンク]]